2021.11.20
お菓子な博物館 第23回 ~ 昭和中期のパッケージ<キャラメル> 後編~
目次
「お菓子な博物館」的、昭和中期の「キャラメル」のパッケージの後編です。
前回に引き続き、いろいろなキャラメルが登場しますよ。
前編はこちら
お菓子な博物館 第22回 ~ 昭和中期のパッケージ<キャラメル> 前編~
1.ペコちゃんとミルキー
①-1
キャラメルというより、ソフトキャンディーなのですが、不二家「ミルキー」。昭和26年(1951)の発売です。
これは昭和中期のペコちゃん、今と雰囲気が違いますが、レトロなペコちゃんもかわいいですね。
①-2
ミルキーの箱で、ペコちゃんの反対側にいるのがポコちゃん。こちらも現在とイメージが違いますね。
②
昭和9年(1934)発売の「フランスキャラメル」、昭和中期のパッケージです。
近年でも、復刻版が限定販売されたそうです。
③
「コーヒーミルキー」、コーヒー味のミルキーかと思いきや、『ミルクコーヒーの作り方』として“一箱分を熱湯でとかす”、とあります。
どうやら、インスタントコーヒーのようです。
2.その他のキャラメルいろいろ
ここからは、いろいろなキャラメルをテンポよくご紹介していきます。
④
北海道の古谷製菓「フルヤのミルクキャラメル」
⑤
同じく古谷製菓の「ウィンターキャラメル」
⑥
雪印「バターキャラメル」。昭和26年(1951)に製菓事業に進出していました。
⑦
雪印「バターボール」
⑧
カバヤ食品「カバヤキャラメル」。昭和21年(1956)の会社設立と同時に発売されました。
⑨
カバヤの高級乳菓「ミミ―」
⑩
ハリマヤ製菓(現:日清シスコ)の「シスコキャラメル」
⑪
葛原工業「くづはらキャラメル」
最後に番外編ですが
⑫
「丸松のミルカ―」
昭和中期にはこんなお菓子も登場していたようです。
商品名はもちろんですが、キャラクターもポン太郎にピー子と、突っ込みどころが多すぎますね。(もはやパロディー?)
実際にどんなお菓子だったのかが、気になるところです。
平和な時代だったのでしょうね。
さて、今回はここまで。
前後編の2回にわけて、昭和中期のキャラメルをご紹介しました。
パッケージを見ていると、当時は様々なキャラメルが流行っていたのだなと感じますね。
実は昭和初期にもキャラメルはたくさん販売されていました。そのうち、ご紹介したいと思いますので、お楽しみに。
※前回の記事はこちら
お菓子な博物館 第22回 ~ 昭和中期のパッケージ<キャラメル> 前編~
※昭和30年頃のキャラメルと景品に関するポスターについてはこちらでも紹介しています。
<今回の展示品>
① 外箱「ミルキー」/不二家 昭和中期
② 外箱「フランスキャラメル」/不二家 昭和中期
③ 外箱「コーヒーミルキー」/不二家 昭和中期
④ 外箱「フルヤミルクキャラメル」/古谷製菓 昭和中期
⑤ 外箱「フルヤウィンターキャラメル」/古谷製菓 昭和中期
⑥ 外箱「バターキャラメル」/雪印 昭和中期
⑦ 外箱「バターボール」/雪印 昭和中期
⑧ 外箱「カバヤキャラメル」/カバヤ食品 昭和中期
⑨ 外箱「乳菓ミミ―」/カバヤ食品 昭和中期
⑩ 外箱「シスコキャラメル」/ハリマヤ製菓(現:日清シスコ) 昭和中期
⑪ 外箱「くづはらキャラメル」/葛原工業 昭和中期
⑫ 外箱「丸松のミルカー」/丸松 昭和中期
所蔵及び掲載画像撮影:株式会社山星屋
yoshi
お菓子と歴史が大好きな、「お菓子な博物館」の専属学芸員。ここでしか見られない、貴重なコレクションを独自目線で皆様にご紹介します。好きなお菓子はロングセラーの定番商品。でも新製品も気になる(笑)