2025.08.18
「福岡空港の人気スポット「ハイタイドストア」のお洒落菓子5選〜お菓子パッケージの世界 第34回~

8月の夏休みシーズン、旅行にお出かけの方も多くいらっしゃるかと思います。
旅の最後の寄り道は、いつも空港の土産店です。飛行機に乗るまでのわずかな時間でも、そこで見つけた小さな宝物が、旅の余韻をぐっと豊かにしてくれますよね。
今回は、私が故郷福岡に帰省するたびに、福岡空港で必ず立ち寄るお店の、心ときめくお菓子をご紹介します。
そこは、福岡空港国内線ターミナル3階にある「ハイタイドストア」、文具ブランドHIGHTIDEが手がける、センスあふれるライフスタイルショップです。文房具や雑貨はもちろん素敵ですが、実は“ここでしか買えない”おしゃれなお菓子もたくさん並んでいて、それを目当てに帰省するたびに足を運びます。パッケージと味わいへのこだわり、そして手にした瞬間の高揚感が感じられる魅惑のお菓子に出会えるスポット「ハイタイドストア」。今日はその中から、個人的にもよく購入するとっておき5選です。
1. TABI-MONAKA(たびもなか)
グレージュの小箱に、シンプルな黒文字で「TABI-MONAKA」と記されたパッケージは、一見すると和菓子とは思えないほどモダン。中を開けると、細長いスティック状の最中が6本、きれいに並んでいます。
味は「粒あん」「レモンミント」「モカ」の3種類。粒あんは王道の優しい甘さ、レモンミントは和菓子らしからぬ爽快感、モカはチョコレートとコーヒーの香りがほんのりただよい、ほろ苦さと香ばしさが大人の味わいです。福岡・宇美八幡宮の和菓子屋「季のせ」とHIGHTIDEの共同開発でとても丁寧に作られているのがわかります。細長い形状も従来のモナカっぽくなくて洋菓子のよう。
価格は1,393円(税込)で、購入すると、福岡空港の写真がモノクロでデザインされた紙袋に入れてもらえます。
2. TABI-YOUKAN(たびようかん)3種
筒型のパッケージにすっと書かれた英字とかな文字がスタイリッシュで、まるでコスメのような佇まい。底を押すと羊羹がせり出してきて、糸で切って食べるというユニークな構造です。
定番の「あずき」は北海道産小豆の上品な甘みが魅力。「モカ」はアーモンドとカカオの香りがふわっと広がり、まるでカフェスイーツ。「レモンミント」は刻みスペアミントの清涼感が後味を軽やかにしてくれ、羊羹の概念を覆します。アウトドアや移動中でも食べやすく、非常食としてもおすすめです。価格は各540円(税込)。
3. コーヒー金平糖
手のひらサイズの袋に小さな星形の金平糖が詰まったホッコリ菓子。色は深い琥珀色で、近づくとふんわりコーヒーの香りが漂います。
福岡の人気コーヒーショップ「manucoffee」と、北九州の入江製菓が開発。manucoffeeのシグニチャーブレンド「クジラブレンド」をエスプレッソで抽出し、金平糖に染み込ませた贅沢な味わいは、まさに大人の金平糖です。作るのに手間がかかっているのにもかかわらず価格は一袋216円(税込)とお財布に優しいのも魅力。プチ土産でみんなに配るのにも最適です。
4. キャラメルおこし
透明なジップパッケージに描かれた、キャラメルを頬張る女性のイラストがなんとも可愛いでしょう。袋を開けると、香ばしい米の香りとキャラメルの甘い香りがふわっと広がります。
福岡の名峰「英彦山」の麓で育った玄米を使い、着色料・保存料は一切使用していないというのも嬉しい。軽やかな食感とやさしい甘さで、やめられない止まらない美味しさです。素朴で懐かしいけれど、見た目はおしゃれ。価格は600円(税込)。
5. 百千万十(ひゃくせんまんじゅう)
白地に青い絵柄の缶、高さがあるこの形がまたいい!お菓子パッケージ好きなら皆、心を掴まれる缶入りの「百千万十」。個包装の袋デザインもノスタルジックです。
福岡・宇美八幡宮近くの「季のせ」が手がけるこの新銘菓は、フランス産の発酵バターをたっぷり使ったバター饅頭です。
外はしっとり、中はふんわりで、口の中でバターの香りが広がります。5個入りで950円(税込)、お手頃ですよね。缶は食べ終わった後も小物入れとして大切に使いたくなる可愛らしさです。
「ハイタイドストア」は、お菓子だけでなく、文具好きにはたまらないアイテムや、福岡の作家が手がけた雑貨なども揃い、空港にいながら“福岡らしさ”を感じられる場所です。私は、福岡に帰省したりするたびに、ちょっと特別なお土産を探しに、毎回必ず立ち寄っています。おしゃれ心とおいしさを満たしてくれる、ハイタイドストアのお菓子たち、皆さんも福岡にお出かけになったら是非。
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堤信子さんプロフィール
福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」