2025.12.23
【連載・グミ情報局】 #09 グミとマシュマロの進化論
グミの第一人者である日本グミ協会名誉会長 武者さんにインタビューし、グミのトレンドや奥深さについて触れる「グミ情報局」。
今回のグミ情報局は#09。年明けに10回目を迎えられそうで、とても嬉しいです。
それに合わせ、ちょっとテーマも色々なところに広げられたらな、と思っています。
これまではグミ自体の魅力や楽しみ方についてお伺いしていましたが、今後はグミと〇〇、など、様々なジャンルも楽しめるお話を聞けたらと思っています。
まずはグミと密接な関係にある”マシュマロ”をテーマにお話しいただきました。
それではどうぞ!
溶けあうグミとマシュマロの境界線
#03「ソフトグミの今までとこれから」では、ソフトグミの歴史を振り返る中で、カバヤの 「ピュアラルグミ」でグミにマシュマロの要素が加わったとお話ししました。

最近のトレンドグミを語る上で、この「ピュアラルグミ」が転換期を迎える1つだったとお話ししましたが、マシュマロとグミの関係性をたどると、もっと昔からあるグミに行きつきます。
それが「ハーフ&ハーフ型」と呼んでいるものです。片面がグミ、もう片面がマシュマロで、別々の素材がペタッとくっついています。
二つの味を同時に食べる楽しさはありましたが、まだそれぞれが独立していたんですよね。
そこに一石を投じたのが、カバヤ食品さんの「ピュアラルグミ」です。外側のふかふかしたマシュマロ食感の中に、プルンとしたグミを閉じ込めた構造になっています。
マシュマロの中にグミが入っている状態がインパクト大で、グミのターニングポイントと言えます。

そして更に進化したものが「マロッシュ」です。グミとマシュマロの境界線がなくなり、グミとマシュマロが一体化して、新しい食感を生み出しました。

こうして考えてみると、もともとくっついていた"別々のもの"が"包まれ"、"ひとつに溶け合う"という進化をたどることができ、グミとマシュマロの関係が深いことがわかっていただけたかと思います。
グミ×お菓子が生む、新しい切り口
面白いのは、食べている人たちが「マシュマロが食べたい」から手に取るのではなく、「食感が好きだから買っている」という点です。
これは境界線があいまいになってわかったことですが、グミがかけ合わせることで、別のお菓子のように見えるんですよね。

出典:写真AC
マシュマロはココアに浮かべたりキャンプで食べたり…というイメージが先行しますが、グミと掛け合わせることによって新しい切り口が生まれます。
グミがマシュマロ化することによって、マシュマロの食感が好きだなと感じたら、マシュマロも食べることがあるかもしれない。
こんな感じでいろんな可能性の広がりを感じていて、グミはいろんなお菓子とつながることができる、いわばツールのようにも感じています。
さいごに

「別々のもの」がくっついていた時代から、一方がもう一方を「包み込む」ようになり、今では完全に「ひとつに溶け合う」。そんなふうにグミが進化してきた背景を知ると、いつもの一粒が少し違って見えてくるかもしれません。
グミを入り口にして、お菓子の世界がどんどん広がっていったら嬉しい限りです。
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武者慶佑 さんプロフィール

日本グミ協会名誉会長。2013年に「日本グミ協会」を設立、「マツコの知らない世界」など多数のメディアにご出演。 現在XとInstagramで合計23万人を超えるフォロワーを持ち、日々グミの情報を発信しています。 日本のグミ市場を盛り上げるべく、毎年9月3日の「グミの日」にイベントを実施。
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【連載・グミ情報局】 #03「ソフトグミの今までとこれから」
グミ情報局
グミについてのあれこれを連載してゆく新しい企画「グミ情報局」。 グミの第一人者である日本グミ協会名誉会長 武者さんにインタビューし、グミのトレンドや奥深さについてご紹介します!



