2026.01.19
渋谷スクランブルスクエアで見つけた、プチプラバレンタインスイーツ特集〜お菓子パッケージの世界 第39回~
バレンタインが近づくと、「今年はどこで、何を選ぼうか」と考える時間そのものが、ちょっとした楽しみになります。そんな時、ふらりと立ち寄りたくなるのが、渋谷駅直結の複合ビル、渋谷スクランブルスクエア1階の「エキュートエディション」&「東急フードショーエッジ」。

2019年の開業と同時に誕生したこのフロアは、「日常と非日常の境目」をテーマに、感度の高いフードブランドが集結した場所です。スイーツ、惣菜、ベーカリーまで含めると約50ものブランドが並び、通路を歩くだけで今の“おいしいトレンド”が自然と目に入ってきます。

このスイーツフロアの魅力は、価格帯の幅広さにもあります。特別な日のためのラグジュアリーな一品もあれば、1000円以内で「ちゃんとギフトになる」お菓子も豊富。しかも、どれもパッケージがきちんとしていて、完成度が高いのです。気軽に複数に渡せるのに、きちんと選んだ感じが伝わる。そんな“今どきのバレンタイン”にちょうどいいプチプラスイーツを、今回は3ブランドからご紹介します。
1.ミシャラク「チョコキッズ」648円税込
ミシャラクは、フランス・リヨン出身のパティシエ、クリストフ・ミシャラク氏が手がけるブランド。

名門ホテル「プラザ・アテネ」でシェフパティシエを務めた経歴を持ち、クラシックなフランス菓子を、現代的で遊び心のあるスタイルへと昇華させてきました。日本では「難しそう」「高級そう」と思われがちなフランス菓子を、もっと日常に、もっと自由に楽しんでほしい——そんな想いが、商品一つひとつから伝わってきます。
「チョコキッズ(ME)」648円税込は、ノワゼットサブレにミシャラク独自にブレンドされたミルクチョコレートをコーティングしたもの。
食感は、ほろっとしてサクッ、上品で濃厚な味わいで食べ応えがあります。カカオの香りは本格派で、ひと口食べるとふわっと広がる余韻が心地いい。カジュアルな価格ながら、パッケージはミシャラクらしいモダンなデザインで、子どもっぽくならないのが嬉しいポイントです。
もう一つ、ウィンドウに並んでいた「クーニー2個詰め合わせ」821円税込もおすすめ。

クーニーは、チョコレートの中がガナッシュ生地とブラウニーの2層になったミシャラクのシグネチャー的存在。外側は香ばしく、中はしっとり濃厚。2個から箱入りで、ギフトとして成立します。プチプラでも“パリ発のスイーツを選んだ”という満足感があり、贈る側の気持ちまで底上げしてくれます。
2.FRUCTUS「山形米粉のブールドネージュ」770円税込
フラクタスは、果物の持つ自然な甘みや香りを主役にしたスイーツ作りで知られるブランド。派手さはないけれど、添加物をなるべく使わない素材選びと仕立ての丁寧さに定評があり、「大人のためのやさしいお菓子」という印象があります。
「山形米粉のブールドネージュ」770円税込は、そんなフラクタスの世界観を象徴する一品。ブールドネージュとは、卵を使わずにバター・砂糖・粉類だけで作るクッキーのことで フランス語で「ブールドネージュ=雪の玉」という意味があります。山形県産「はえぬき」品種の米粉を贅沢に使用したブールドネージュで、口に入れた瞬間、ほろりとほどけ、米粉入りならではの軽やかさが広がります。バターのコクはありつつも後味はすっきりで、甘さも控えめ。粉糖に包まれた白い姿は、冬の静けさを思わせ、バレンタインに“あえてこの白”を選ぶセンスが光ります。
パッケージのクリアボックスはシンプルで上質。主張しすぎないデザインだからこそ、「あなたの好みを考えて選びました」というメッセージが自然に伝わる気がします。甘いものが苦手な方、健康志向の方へのギフトとしても安心感のある存在です。
3. 資生堂パーラー「ショコラヴィオン」648円
資生堂パーラーは、1902年創業。日本における西洋菓子文化を牽引してきた老舗です。時代が変わっても、「誰に贈っても失礼がない」「味も見た目も裏切らない」という信頼感は揺らぎません。
今回ご紹介する「ショコラヴィオン」648円は、キューブ型のボックスが印象的!
資生堂パーラーでも人気のチョコレート菓子「ショコラヴィオン」の詰め合わせで、中には、個包装の「ノワール」3個と苺味の「フレーズ」3個がぎゅっと入っています。魅力は、価格以上のボリューム感ときちんと感があること。サクッと軽やかな食感と上品なチョコレートのコクが病みつきになる美味しさで、普段からよくプチギフトとして大人買いしています。

また、1000円以内のプチプラ菓子として「クレームキャラメル」6個入り702円税込も見逃せません。サクサクと香ばしいウエハース生地と、カスタード風味のなめらかなクリームを7層に重ね、仕上げはカラメル風味。食感の変化が楽しく、ひと口ごとに「よく考えられているな」と感じさせてくれます。こちらもパッケージが洗練されたデザインで、さすが資生堂パーラーのお菓子と思わせてくれるギフト向きのアイテムです。
高価でなくても、数が多くなくても、「選び方」次第でバレンタインはぐっと素敵になります。渋谷スクランブルスクエア1階のスイーツフロアには、プチプライスでありながら、味もパッケージも妥協しないスイーツが揃っています。今年は、背伸びしすぎず、でも自分らしい一品を。渋谷の真ん中で見つけた小さな甘さが、誰かの一日を、少しだけやさしくしてくれるかもしれません。
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堤信子さんプロフィール

福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」


