2019.07.09

卵アレルギーの子供でも食べられるお菓子


卵を使ったお菓子って身の回りにも多いですよね。自分の子供が卵アレルギーになったときでも慌てないように、事前に学んでおくことが必要です。今回は、乳児期に多いといわれる卵アレルギーでも食べられるお菓子や成分表示の見方についてご紹介します。

目次

1.卵アレルギーについて

出典:写真AC

 

乳児期の食物アレルギーの多くは、鶏卵が原因となって発症します。主なアレルゲンは卵白に含まれるタンパク質で、卵黄よりも卵白の方がアレルギー症状が出ることが多いです。卵アレルギーの症状はさまざま。肌にかゆみや赤み、じんましんがでる皮膚症状のほか、呼吸が苦しくなったり、鼻水や鼻づまりなどを引き起こすこともあります。そのほか、下痢や嘔吐、腹痛、血便などが出ることもあります。

卵を摂取してから、アレルギー反応が出るまでの時間と反応の激しさには個人差があります。軽い症状の場合は、食べた直後から数時間後にじんましんが出る程度で済みますが、重症になると、アナフィラキシーといって、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状などの複数の症状が急激に起こって、呼吸困難など生命に関わる危険な状態になることもあります。

また、卵アレルギーは下記の図のように、0歳から成長するにつれて症例比率が低くなっていきます。理由としては、新生児は消化器官が未熟なためといわれています。

このことから、新生児の卵アレルギーは成長とともに改善する可能性があることがわかっています。

出典:公益財団法人ニッポンハム食の未来財団

2.卵が含まれているお菓子と、含まれていないお菓子

2-1.卵アレルギーでも食べられるお菓子とは?

卵アレルギーの子供でも、食べられるお菓子やデザートは、どのくらいあるのでしょうか?いくつか紹介していきたいと思います。

ゼリー

すっきりと美味しいゼリーにも卵が含まれていないことが多いです。味の種類も多く、一緒にフルーツがとれるものもあるので、工夫すれば栄養バランスの調整もできるのがメリットです。

団子

団子にも卵が含まれていないことが多いです。しかし、小さい子供は喉に引っかかってしまったり、詰まらせてしまったりする可能性があるので、与える時期には注意しましょう。

グミ

カラフルで目でも楽しめるグミも卵が含まれていないことが多いです。弾力があるので、歯が生えそろった子供に与えるのが良いでしょう。

以上のお菓子は卵が使用されていないことが多いです。ただし、トッピングやソースに卵が使われていることもあるので、成分表示をしっかりと確認しましょう。

また、チョコレート系のお菓子も、卵が使われていない事が多いようです。しかし、チョコレートには乳製品を含むものや、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類が含まれているものもあるので、他の食物アレルギーにも注意が必要です。

2-2.意外と知られていない卵が使用されているお菓子

出典:写真AC

あまり知られてないものでも、卵が入っているものがあります。

例えばラムネ。実は卵が入っている事もあります。全てのラムネに入っているわけではありませんが、購入する際は必ず卵不使用かどうか確認しましょう。また、メープルシロップにも卵が含まれています。甘くておいしいので、ヨーグルトにかけたりしたいところですが、うっかり食べてしまう事がないように気を付けた方が良いでしょう。

2-3.成分表示の見方

卵は、アレルギー物質の中でも食物アレルギーの発症頻度が高く、重い症状が出やすいことから特定原材料に指定されています。そのため、箱や袋で包装されたり、缶やビンに詰められている加工食品には、卵が含まれているという表示をする義務づけられています。

しかし、アレルギーの表示品目は別の名称で表示されることもありますので注意が必要です。卵であれば、下記が別の名称として使用されます。

◆代替表記

表記方法や言葉が違うが、特定原材料と同一であるということが理解できる表記

玉子、たまご、タマゴ、エッグ、鶏卵、あひる卵、うずら卵

◆拡大表記

特定原材料名または代替表記を含んでいるため、これらを用いた食品であると理解できる表記

厚焼玉子、ハムエッグ

また、個別表示ではなく、「スパゲッティ(小麦・卵を含む)」という表示のように含まれているすべてのアレルゲンを一括表示することも認められているため、成分表示は細部までしっかりと確認をしましょう。

 

3.自宅で簡単!手作りできるお菓子

 

出典:写真AC

 

卵アレルギーの子供が卵を使ったケーキやクッキーを食べたがる…そんなこともありますよね。そんなときには、愛情たっぷりの手作りお菓子をつくってあげましょう。少し手間はかかりますが、お子さんと一緒に作ると楽しい思い出にもなります。

3-1.豆乳で作るふんわりマフィン

【材料(ミニ型約12個分)】

・薄力粉・・・・160g

・ベーキングパウダー・・・小さじ2

・アーモンドプードル・・・30g

・塩・・・少々

・豆乳・・・180g

・きび糖・・・70g

・サラダ油・・・60g

※事前にオーブンは予熱しておきましょう。

 

【作り方】

1.豆乳、きび糖、サラダ油を入れて泡だて器でよく混ぜる。

2.薄力粉、ベーキングパウダー、アーモンドプードルをふるい、粉っぽさがなくなるまでゴムベラで混ぜる。

3.型に流し入れる

4.オーブン190度で13分焼く

完成! 

 

イチゴやバナナなどのフルーツ、チョコレートをお好みでトッピングしたらさらに美味しく可愛く出来上がります!

 

3-2.ヨーグルト入り!サクサクスコーン

【材料(小さめ4個分)】

・薄力粉・・・100g

・ベーキングパウダー・・・5g

・バター・・・40g

・きび糖・・・30g

・塩・・・少々

・プレーンヨーグルト・・・50g

 

【作り方】

1.フードプロセッサーで薄力粉、ベーキングパウダー、きび糖、塩を入れて混ぜる。

(フードプロセッサーがない場合はボウルの中で切り混ぜる。)

2.バターを入れてさらに混ぜる

3.ヨーグルトを加え、手で一塊になるまで混ぜる。

4.シリコンマットや、まな板の上に薄力粉を打ち粉して丸める。

5.半分にカットして重ねる。

6.4と5を2回ほど繰り返す

7.4つに切り分ける(形はお好みで)

8.焼き色がつくように表面に牛乳を塗り、オーブン180度で20分焼く。

いい焼き色になったら完成! 

 

お好みでレーズンやチョコチップを入れてみて下さい。ヨーグルトを使うと、中はふんわり、外はサクッと仕上がりやすくなるのでお勧めですよ!

 

いかがでしたでしょうか?

子供が卵アレルギーの場合も、適正な知識や工夫があれば、美味しくお菓子を楽しむことができます。ぜひ、手作りお菓子にも挑戦してみてください。

 

この記事を書いたライター

お菓子と、わたし 編集部

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