2020.12.04

【今、話題のいも飴】食べる米ぬか!?九州の名品“田舎・いも飴”のオークラ製菓インタビュー(2/2)

更新日 : 2021年12月15日


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いも飴の製造工程を公開!

3、食べる米ぬか!?九州の名品「田舎飴」「いも飴」

ここまでご紹介してきた「田舎飴」と「いも飴」、実は地元九州では“ぬか美人飴”との異名を持つ、知られざる美容健康パワーを秘めた飴だそうなので詳しくお聞きしてみました!

「田舎飴」と「いも飴」には“食べる米ぬか”がそのまま入っている!?

「田舎飴」と「いも飴」には、飴同士のくっつき防止、独特の風味づけとして、焙煎した米ぬかが袋の中にたっぷり入っています。
この米ぬかにはミネラルや食物繊維など、美容健康にうれしい成分が多く含まれており、そのことから、「田舎飴」「いも飴」は地元で“ぬか美人飴”と呼ばれてきたのだそうです。

役立つ使い道がたくさん!

出典:写真AC

もちろん、飴を食べた後に残ったこの米ぬかはそのまま食べてまったく問題なく、地元の方はカレーなどの料理に、パウンドケーキなどのお菓子に、ヨーグルトに入れるなどして、余すところなく楽しんでいるそうです。
また、畑仕事をするおじいちゃんは耕運機を触って手に付いた油を、この米ぬかで洗って、手を労わったりもするらしく、使い方がとにかく幅広いことに驚きました。

うなぎ屋さんも使っていた!?

出典:写真AC

「田舎飴」はうなぎ屋さんがうなぎのタレに入れて、使っているそう。
田舎飴に入っている黒糖がタレにコクをプラスし、しょうがと米ぬかがうなぎの臭みを消してくれ、とっても重宝するそうなのです。
ご家庭の料理でも魚の煮つけなどのタレに一粒入れることで、コクUPと臭み消しができる、まさに万能調味料に早変わりしてしまうそうですよ。

4、第3の看板商品「乳菓ママー」とは?

「田舎飴」「いも飴」に次ぐオークラ製菓のロングセラー商品が「乳菓ママー」。
ミルクとバターの濃厚な味わいが楽しめるヌガーです。ヌガーとは、ソフトキャンディよりも、多くの空気を飴の中に入れ、口の中に入れたとき、より柔らかくなるもののことだそうです。

この「乳菓ママー」、ちょっとおもしろい風習があると、お菓子業界でも噂となっており、詳しくお聞きしてみました。

乳菓ママーを節分でまく!?

出典:写真AC

昔、節分の時に、宮崎県都城地区で、とあるお菓子の問屋さんが豆だけでなく、軽くて当たっても痛くないお菓子をまいてみようということで「乳菓ママー」をまいたことから、この地区には今も節分で「乳菓ママー」をまく風習が残っているのだそう。
こんなにおいしい優しい味のお菓子で撃退されたら鬼も喜んでしまいそうですね。

名前の由来はお母さんの“ママ”から

出典:写真AC

商品名の「乳菓ママー」の由来は諸説あるとのことですが、昔、お母さんの母乳が出ないときに、この飴を赤ちゃんになめさせたことからお母さんの“ママ”が、そして、優しいミルクの味のお菓子ということから、それらを合わせて「乳菓ママー」となったそうです。

5、オークラ製菓 新たな取り組み

最後に、50周年を迎えるオークラ製菓の今後の取り組みとして新たに注力していく分野について、伺いました。

「スローカロリー」への取り組み

近年、健康志向の高まりにより、砂糖(カロリー)の摂取に敏感な方が増加しています。
そこで、注目されているのが、食べ物(特に糖質)の消化吸収をゆるやかにすることを意味する「スローカロリー」。
スローカロリーを実現することで、満腹感の持続や、血糖値の上昇を抑制することができ、生活習慣病リスクの低減などが期待されます。
オークラ製菓では、砂糖の代わりに糖の消化吸収(インスリンの分泌)をゆるやかにする作用が期待される、パラチノース(人口甘味料)を加えた商品を提案。
安心して食べることができる飴を目指しています。

↑「炭焼珈琲GABA飴」 リラックス効果のある「GABA」を配合。現在のストレス社会に適した商品で、糖の消化吸収をゆるやかにする効果のある「パラチノース」を配合。

スローカロリープロジェクト www.slowcalorie.com/

「トゥースフレンドリー」への取り組み

むし歯の原因は砂糖などの摂取により歯垢のpHが下がって、歯が溶け出すことです。
「トゥースフレンドリー」とは、トゥースフレンドリー協会が行う、摂取後30分以内に歯垢のpHを基準値より低下させないお菓子に「歯に信頼」マークを認証し、歯を守る活動です。
オークラ製菓ではこの「歯に信頼」マークの取得が可能な商品開発を行っています。

トゥースフレンドリー http://www.toothfriendly-sweets.jp/

6、まとめ

今回お話を伺って、一つ一つの商品に、たくさんの想いや歴史がつまっていることがわかりました。
このようなストーリーを知る前と、知った後では、同じお菓子でも感じる味わいはまったく違ったものになりそうですね。
お菓子のメーカーさんの想いや、魅力を伝えることで、「お菓子と、わたし」を読んでいただいている皆さんにも、新しいお菓子体験がおとずれることを祈って、まとめとさせていただきます。

今回はオークラ製菓さん、楽しいお話を、本当にありがとうございました!

★オークラ製菓のホームページはこちら★

オークラ製菓 https://www.ohkuraseika.jp/

この記事を書いたライター

chie

小1娘&4歳息子のママ。コンビニ最新お菓子など旬の情報、子供とお菓子に関するお悩み解決記事で、お菓子好きママの息抜きになる情報をお届けします♪好きなお菓子は「ベビースターラーメン」です♡

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