2019.06.14
ダイエットから虫歯予防まで色々な効果があるチョコレートの真実
チョコレートを食べるとどんな効果があると思いますか?
ポジティブイメージだとリラックス効果や脳の活性化、ネガティブイメージだとニキビができる太るなど…
実は、チョコレートは甘くておいしいだけではなくいろんな効果が期待できる魔法の食べ物なのです。
目次
1、チョコレートに含まれる効果的な成分とは?
チョコレートに含まれる主な成分は、カカオプロテインとカカオポリフェノールの2つがあります。
カカオプロテインは、プロテイン(日本語に訳すとタンパク質という意味)という名の通りタンパク質の一種であり、主に便通効果が期待されています。
そして、もう1つのカカオポリフェノールとは、植物が自らを守るために光合成の際に作り出す成分であり、その効果は、美肌やダイエット、虫歯予防など様々。
他にも、テオブロミンやブドウ糖、カフェインいったものなどあります。
2、便通効果
日本国内で便秘に悩んでいると言われる480万人のうち320万人が女性です。その便秘の原因は、ダイエットを意識し少食がゆえ、便の量も少なくなるためだと考えられています。
近年では大腸ガンが増え女性では乳がんについで2位という現状です。よくテレビなどでも便秘の特集などがありますよね。
その他にも、日本人の8割の腸はねじれている「ねじれ腸」と言われ、腸が細く便が詰まりやすくなっていることも原因の1つ。
便秘状態は、イライラや不快感や腹痛だけでなく肌荒れ、自律神経の乱れなど心身ともに悪影響を及ぼします。
カカオプロテインは、胃や小腸で消化されることなく大腸まで届き、便の基材となってかさを増やす効果や、腸内細菌を増やすことで大腸を刺激し、便が出やすくなる効果があると考えられ便通改善が見込まれます。
3、美容効果の真実
美容面においては、カカオポリフェノールを摂ることで、アンチエイジング効果やダイエット効果があるといわれております。
3-1.チョコレートに美容効果がある理由と適正な選び方
肌のくすみ、しわ、たるみ、乾燥などの原因は何と言っても活性酸素。
活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素の一部が変質してしまうものであり、この活性酸素を除去することを「抗酸化作用」といいます。
カカオポリフェノールにはこの抗酸化作用の効果があります。人が元々持っている抗酸化作用は20代後半をピークに衰えてしまうのですが、チョコレートを食べることで補うことができ美容効果の期待大!
また、チョコレートを食べるとニキビができるというのは、原料であるカカオではなくカカオ以外に含まれていて、ミルクチョコレートのミルクの乳脂肪はニキビができる原因のひとつになります。
3-2.ダイエットに効果的なチョコレートと食べ方
甘いチョコレートを食べ過ぎると太りますが、その種類や食べ方でダイエットにも効果的な食べ物に変身するのがこのチョコレートという食べ物です。
カカオポリフェノールは、悪玉コレステロールを減らす効果もあり、肥満予防にも役立ちます。チョコレート選びに大切なことは、カカオ含有量70%以上のものを選びましょう。
1日あたり25g(板チョコ1枚50g)が適した量ですが、その人の体質や体重によっても適した量は変わります。
食べ方ですが、食欲を抑える効果を期待するなら食事の20~30分くらい前につまんでおく。少しずつ、ゆっくり食べると満足感が得られます。
結果にも個人差がありますが、早い人だと1週間くらいで体重が減ってくる方もいます。
4、健康へのチョコレート効果
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、様々な良い効果があり血圧低下、動脈硬化予防、アレルギー予防などがあります。
その他の成分のテオブロミンやブドウ糖などにも、記憶力や思考力のアップなどがあります。
4-1.脳が活性化され、うつ対策や記憶力の向上
チョコレートの摂取によって、BDNF(「脳の栄養」とも言われておりとても重要なタンパク質)が増加します。
うつ病やアルツハイマー型認知症の人は、このBDNFが不足していることがわかっており、チョコレートを摂取することで、記憶や学習などの認知機能を促進させるという報告もあります。
4-2.虫歯予防
チョコレートなど甘いものを食べると虫歯になると思う方もいるかもしれませんが、実はチョコレートに含まれるカカオパウダーには、虫歯予防、歯周病予防、抗菌作用があります。
間食にチョコレートを食べた場合、キャンディーと比較すると虫歯の発生が少ないことが分かっています。
ただし、カカオ・ポリフェノールが含まれるチョコレートであることが前提です。
また、虫歯は食べかすや砂糖などによって起こりますので、チョコレートを食べるだけで予防できるということではありません。虫歯予防の歯磨きは必須です。
5、子供や赤ちゃんに対してチョコレートの気をつけたい点
どんなものにも言えますが、大人でも偏ったものを食べすぎると身体にはよくないですよね。まだ身体の未発達な小さな子供や赤ちゃんであるとなおさら気をつけたいです。
5-1.子供のアレルギー
板チョコには、乳化剤という水と油のような本来はうまく混ざらないものを、均一に混ぜてくれる役割の成分が含まれています。チョコレートに使用されているのは大豆由来のレシチンという乳化剤で、大豆由来ですが外国産の遺伝子組み換えの大豆を使用していることがほとんどでアレルギーの危険性は否めません。
チョコレートが原因でアレルギーが発症した例も、他の食品に比べると少ないですが起こっています。症状としては、蕁麻疹や頭痛、吐き気、鼻血など。
また、市販のチョコレートには味や成分を調整するために乳製品が使われています。チョコレートアレルギーだけではなく、牛乳アレルギーも心配しなければなりません。
5-2.チョコレートを食べ始めるのは3歳頃から
子供の味覚形成は、3歳頃までにほぼ完成されるといいます。それまでは出来るだけ甘味の強すぎるものは控えるのが理想的です。それまでに、濃い味や刺激の強い味などを多く与えてしまうと、味覚がそれに慣れてしまい、大きくなってからも濃い味を好むようになります。
また、アレルギーなどが出てしまう危険性もあるので、あまり早い頃から与えない方が良いのかもしれませんね。
5-3.もし赤ちゃんが食べてしまったら
食べているのを気付いた時に、全て食べきってしまっていた場合は、無理やり吐き出す方が危険なのでそのままにしておいた方が良いです。口の中にある状態なら、出して問題ありません。
口の中になくても、チョコボールや板チョコなどは、赤ちゃんの細い食堂や気管支に詰まりやすい形なので、窒息などの危険性があります。また、食べきってしまった後でも、口の周りや身体に蕁麻疹が出たり、洋酒入りチョコレートを食べてしまったと言う場合は危険なので、病院に行って主治医の判断を仰いでくださいね。
6、まとめ
チョコレートには、甘くておいしいだけではなく美容から健康まで幅広く色々な効果があります。健康面ではネガティブイメージが多いチョコレートですが、食べるチョコレートをしっかり選んで、適正量を守ることでポジティブな効果を得ることができます。
しかし、赤ちゃんや子供がいるご家庭ではアレルギーの危険性等があるので、誤って食べてしまったということがないように気をつけながらチョコレートを楽しみましょう。
お菓子と、わたし 編集部