2020.09.27
あられとは?おせんべいとの違い?おせんべいの豆知識
更新日 : 2020年09月25日
お菓子が好きなみなさん、こんにちは。
以前、カテゴリーは′分類‘のことで、全日本菓子協会が制定しているものをご紹介しました。
よく耳にする、なじみ深いものは「キャンディ」「チョコレート」「チューインガム」「ビスケット、クッキー」「米菓」「スナック」などでしょうか。 スーパーマーケットなど大体のお菓子売場は、菓子のサブカテゴリー毎に区切られているとお伝えしました。
今回は、サブカテゴリーの中から「米菓」を取り上げ、ちょっとした豆知識をお伝えいたします。
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1.米菓とはなにか
スーパーマーケットの売場案内看板に「米菓」という文字を見かけたことがありますか?読み方は「べいか」です。漢字からなんとなくイメージが沸くと思いますが、菓子業界の人以外はあまり使わない言葉かもしれません。
米菓とは、お米から作ったお菓子の総称ですが、米菓は原料により製造工程が異なり特徴も違います。
1-1.「あられ」と「おせんべい」の違い
もち米を原料とする米菓を一般的には「あられ」「おかき」といわれ、食感がソフトで、口どけが良いのが特徴です。
うるち米を原料とする米菓は、「おせんべい」といわれ、様々な食感のものがあります。
出典:全国米菓工業組合
1-2.「あられ」「おかき」のいろいろ
もち米を原料とし、主として小型のものを「あられ」、大型のものを「おかき」といいます。 餅を揚げた「揚げ餅」もここに分類されます。
出典:全国米菓工業組合
1-3.「おせんべい」のいろいろ
うるち米を原料とし、食感が堅いのからやわらかいものまで様々な食感のものがあります。
出典:全国米菓工業組合
2-1.「あられ」ができるまで
あられはもち米からつくられます。
あられは古来、節句に切り餅を自然乾燥した生地を熱した鉄板で加熱し、膨らませて、食べられていました。明治時代の後半までは、あられ製造も機械ではなく、臼・杵・蒸篭(せいろ)・包丁・ホイロを用いて、家内工業的に製造されていました。
現在は機械化が進み、米菓工場では、精米機・製餅機・乾燥機等の改良により、工業化が確立されるようになりました。 (おせんべいも同様です)また、あられはおせんべいと比べて製造時間が長くかかります。これは、もち米とうるち米の特性の違いによるものです。
出典:全国米菓工業組合
2-2.「おせんべい」ができるまで
おせんべいはうるち米からつくられます。
あられとおせんべいとの製造時の大きな違いは、あられはもち米を搗(つ)いた後冷却してから成型しますが、おせんべいはうるち米を搗(つ)いた後すぐに成型します。これも、もち米とうるち米の特性の違いによるものです。
※現在は機械化が進み、米菓工場では、精米機、製餅機、乾燥機等の改良により、工業化が確立されるようになりました
出典:全国米菓工業組合
「米菓」はお米から作ったお菓子の総称で、「あられ」「おせんべい」の違い、お分かりになりましたか?
3.米菓の豆知識
最後にちょっとした「米菓」の豆知識をいくつかご紹介します。
①サラダ味って、どこがサラダ?
「サラダ味」って書いてあるけど、塩味では?実はこの「サラダ」は「サラダ油」のこと。
1960年代の初め頃、和風のイメージのある「塩味」に対して、洋風の味として当時はまだ高かったサラダ油を使用し、ハイ カラなイメージで売り出したのが始まりです。
②柿の種のカタチのひみつ
柿の種はもともと「柿の種」のようなカタチをしていたわけではありません。ある日、職人さんがあられの金型を踏んでしまい、形がゆがんでしまいました。ゆがんだ金型をそのまま使ってあられを焼いたら、あの独特の三日月形になったそうです。
③ひなあられは東西で全然違う
ひなあられといって想像するのはどんな形?ひなあられは関東と関西で違います。関東のものは米粒大で甘い味付けのポン菓子。関西のものは直径1センチほどのしょうゆ味や塩味などのいわゆる「あられ」です。
↓関東のひなあられ
↓関西のひなあられ
今回は「米菓」に関する豆知識をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
他のカテゴリーも機会があればご紹介いたしますね。
yumi
自由気ままにアラフォー満喫中。趣味はお散歩。お散歩途中のおやつ購入が楽しみ♪在宅ワークの休憩中に、コンビニでおやつパトロール実施中。好きなお菓子は「ミレービスケット」「コンガリサクサク」