2025.11.25
【連載・グミ情報局】 #08 知られざる「パウダー系グミ」の魅力
グミの第一人者である日本グミ協会名誉会長 武者さんにインタビューし、グミのトレンドや奥深さについて触れる「グミ情報局」。
前回は「グミ情報局」が連載開始から半年経ったということで、最新グミ事情について教えていただきました。
今回は、私たちが普何気なく口にしているグミの表面、「パウダー」に注目。お話を伺ううちにパウダーの魅力が明らかに…!
ということで、今回のテーマは"知られざる「パウダー系グミ」の魅力"です。
それではどうぞ!
「機能」から「食感」へ、パウダーグミの歴史
これまでは、フレーバー・グミの固さ/柔らかさ・擬音などに注目してきましたが、今回はちょっとニッチな「パウダー」についてお話できればと思います。
このパウダーにも、実は歴史があるんですよ。
まずはパウダーについて話す前に、グミをコーティングするものに3つの種類があるのでまとめてみました。
①オイルコーティング
②すっぱいパウダー
③ザラメ状パウダー
このような感じです。
まずオイルコーティングのグミですが、スタンダードなものだと「果汁グミ」があります。

オイルコーティングは、グミ同士がくっつかないようにする機能重視のものでした。
ただグミが進化するうちに、ピュレグミの"すっぱいパウダー"というような、パウダーに味がついていたものが出てきたんです。

口に入れた瞬間に感じる"キュンとした酸味”は、このパウダーから感じられるもので、グミに新しい体験ができたといってもいいかと思います。

こうして、オイルコーティングのくっつかないようにするという機能性から、味がついて楽しむ余地が出てました。
更に最近だと、ザラメ状パウダーという新しい楽しみ方の進化があります。
これは、”シャリシャリ・ザクザク”といった、グミ本体とは異なる食感を提案するものです。
「宝石サワーズグミ ジュエルソーダ味」などがはじまりで、パウダーが味・機能を超えて、食感・デザインまで広がり、グミの遊び心を表現する主役になったと言えます。

パウダーの役割として、くっつかないようにするという機能性から、食べる楽しさの要素へと、進化を遂げてきたことがわかりますね。
時代を超えて楽しめるグミの食感
この”シャリシャリ・ザクザク”といった食感の進化。
こうしてパウダーの歴史を振り返ってみると、グミは原体験ができるお菓子なのではと気づきました。
例えばおせんべいの表面に付いたざらめ。カステラの底にある砂糖の塊。色とりどりのみぞれ玉の、ガリッとした口当たり。

出典:写真AC
どれも懐かしい味わいと一緒に、ザラザラとした食感を楽しむ昔ながらの食感があります。
これらはすべて、パウダー系グミに共通する”シャリシャリ・ザクザク”に通じる食感でもあります。

僕の世代はこの懐かしい和菓子の食感を自然と楽しんでいましたが、今の若い人たちにとっては、このパウダー系グミがざらめ食感と初めての出会うのかもしれません。
そう思うと、パウダー系グミの”シャリシャリ・ザクザク”とした食感は、和菓子などで無意識のうちに楽しんできた食感と結びつく、時代を超えた原体験なのです。
パウダー系グミが食感を楽しむ要素として進化したことを考えると、これからどんなグミが生まれてくるのか楽しみで、まだまだ目が離せません。
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武者慶佑 さんプロフィール

日本グミ協会名誉会長。2013年に「日本グミ協会」を設立、「マツコの知らない世界」など多数のメディアにご出演。 現在XとInstagramで合計23万人を超えるフォロワーを持ち、日々グミの情報を発信しています。 日本のグミ市場を盛り上げるべく、毎年9月3日の「グミの日」にイベントを実施。
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グミ情報局
グミについてのあれこれを連載してゆく新しい企画「グミ情報局」。 グミの第一人者である日本グミ協会名誉会長 武者さんにインタビューし、グミのトレンドや奥深さについてご紹介します!



