2024.02.19

ホワイトデーには極上のマシュマロ菓子を贈りましょう~お菓子パッケージの世界 第17回~


まもなくやってくるホワイトデー、3月14日。

ホワイトデーとは、一般的にバレンタインデーのお返しとしてマシュマロやキャンディーなどのプレゼントを女性へ贈る日と言われていて、日本で生まれた習慣です(中国や台湾、韓国など東アジアにも定着していますが、欧米にはありません)。

発祥は諸説ありますが、日本記念日協会に登録されているホワイトデーは、福岡の老舗菓子店「石村萬盛堂」が始めた記念日とされています。

福岡出身の私は、もちろん地元の有名菓子店「石村萬盛堂」が元祖と信じていて、福岡に住んでいた局アナ時代から、ホワイトデーが近づくと、石村萬盛堂でよくお買い物したものでした。

ホワイトデーが誕生したストーリーを簡単にご紹介しますと、、

出典:石村萬盛堂公式サイト

黄身あん入りのマシュマロ菓子「鶴乃子」で知られる福岡の石村萬盛堂の社長は、バレンタインデーのお返しにマシュマロでももらえたらなという文章が少女雑誌に掲載されているのを目にしたそう。

それをきっかけに、バレンタインデーのお返しにマシュマロを渡す日を考え、「君からもらったチョコレートを僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」とのコンセプトで、チョコレート入りのマシュマロを売り出すことに。

出典:石村萬盛堂公式サイト

3月14日になった経緯は地元のデパート「岩田屋」のアドバイスによるもの。当時大型のイベントが無かった時期の3月14日に設定され、1978年(昭和53年)3月14日からキャンペーンが始まりました。

当初はマシュマロデーという名前でしたが、1980年代に入って、名称がホワイトデーになったようです。

マシュマロ菓子の美味しさに定評のある石村萬盛堂には、様々なマシュマロ製品がありますが、ホワイトデーに向けて、見た目、お値段、お味、3拍子揃った、イチオシの2選ご紹介しますね。

まずはこちら、

和ましゅまろ 【桜・抹茶・栗】9個入(¥972 税込)

お皿に盛ると、まるで上生菓子のような美しい佇まい。

栗型、桜型、葉型のマシュマロ、きっと型作りだけでもコストがかかって大変なはず。鶴乃子の美しい型でも感じられますが、老舗菓子店の妥協しない心意気が伝わってきます。

周りのマシュマロからも、桜、抹茶、栗の香りがし、口に含むと中からクリームが優しく広がります。桜は、ホワイトチョコクリーム、抹茶は抹茶クリーム、栗はマロンクリーム入り。

そして、パッケージマニアの私の心をくすぐるのが、このカラフルなデザインの紙箱。

食べ終えたら桜や栗の意匠ごと切り取って、またまた栞にでもしようかとワクワクしています。

これで、1000円でお釣りがくるコスパの良さに、驚きが隠せません。

二つ目は、さらにお手頃、ワンコインで購入できる

ましゅまろ【ショコラ】6個入(¥540 税込)

このお菓子は、先にパッケージの話をさせてください。

蓋を開けると、下箱が、花びらのように広がりそこから個包装のマシュマロが登場するという素敵な仕掛け。

これはこのままお皿代わりとしてお客様にもお出しできます。内側には和の文様がデザインされていて、一色刷りゆえに、シックでおしゃれです。

中身は、ふんわりもっちりのマシュマロの中に柔らかいチョコクリーム。マシュマロとチョコレートの相性の良さは、不動のものですよね。とにかくマシュマロが美味しいんです。

石村萬盛堂のマシュマロの生地のきめ細やかさと弾力は、空気を抱き込みながら丁寧につくる独特の製法に秘密があるようです。だから飽きずにいくらでも食べられます。

原稿を書きながら、6個、一人で完食してしまいました。食べ終えて、この花びらのような下箱を手に取り、ハッと思いつきました。

和の文様を外側にして閉じると、またまた素敵な箱に生まれ変わるではありませんか!うふふ、小物入れとして使わせてもらいます!!

他にも、石村萬盛堂には、オンラインで購入できる、美味しくてお手頃なマシュマロ菓子がたくさんありますので、サイトをご覧になってくださいね!

石村萬盛堂オンラインショップはこちら

 

 

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堤信子さんプロフィール

堤信子さんプロフィール画像

 

福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。

▶連載コラム

講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」

▶エッセイ

インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」

▶書籍

・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社 
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社 
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社

▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ

癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。
この記事を書いたライター

堤 信子

フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」

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