2019.05.18
フロランタンってどんなお菓子?どうやって作るの?

フロランタンという洋菓子を聞いたことがありますか?
名前を知らなくても一度は見たことや口にしたことはあるかと思います。 難しそうに見えますが、実は簡単に作ることができるんですよ。
1.フロランタンとは
出典:写真AC
フロランタンはサブレ生地にキャラメルでコーティングしたナッツ類(スライスアーモンドが一般的)を乗せて焼き上げたフランスのお菓子。
サクッとしたサブレ生地に砂糖の食感、アーモンドの香りを一度に楽しめるバランスのとれたその味は世界各地で愛されています。
日本でも定番の焼き菓子として知られていて、ケーキ屋さんだけでなくコンビニやスーパーなどでも手軽に購入することができます。名前は聞いたことがない人でも、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
1-1.フロランタンの語源
フロランタンはフランス語で「フィレンツェ」という意味でフランスの町のことを指します。
また、フィレンツェの町の語源となっている花の女神の町「フロレンティア」を組み合わせて、フロランタンという名前になったといわれています。
ドイツでは、「フロレンティーナ」と呼ばれていますが、意味はフランス語と同様のフィレンツェになります。
1-2. フロランタンの歴史
フロランタンはフランスのお菓子として知られていますが、実はイタリア発祥のお菓子です。しかし、現在ではほとんどイタリアのお菓子としてつくられているものはありません。
フランスで広まった理由は、カトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世のもとへ嫁ぐ時につれていった菓子職人によってフランスに伝えられた説やフロランというパリの菓子職人が初めてつくったという説など諸説あるようです。
しかし、南イタリアがアーモンドの産地であったことから、前者の説のほうが有力と考えられています。
2.フロランタンを上手に作るコツ
出典:写真AC
2-1.自宅で簡単につくれるフロランタンレシピ2選
家庭で手作りフロランタンレシピ
準備するもの
・27×27天板 1枚(切り分け後6×6サイズが16枚)
・無塩バター150g
・砂糖160g
・卵1個 薄力粉200g
・牛乳 50cc
・スライスアーモンド 100g
まず、下準備としてバターを室温に戻しておく。オーブンを180°に予熱。
1.常温に戻した柔らかくなったバターをクリーム状に混ぜ、砂糖を加え白っぽくなるまでよくすり混ぜる。
2.そこに卵を加えさらに混ぜたら、小麦粉をふるいにかけゴムベラで切るように混ぜる。
だんだんひとまとまりになっていきます。
3.四角く整えてラップにくるみ、冷蔵庫で1時間寝かせます。
4.次に、クッキー生地を寝かせている間にアーモンドをローストします。天板の上になるべく重ならないように広げて180°で10分程焼く。(トースターでもok)焦げに注意し、途中でかき混ぜながらキツネ色くらいになればok。
5.休ませた生地をオーブンシートにのせ、型の大きさ&形に伸ばし型にはめる。
フォークで穴をあけて180°のオーブンで15〜20分焼く。(ほんのり色づき程度で、完全に焼けていなくても大丈夫です)
6.カラメルアーモンドを作ります。
鍋に牛乳、砂糖、バターを入れ弱火で5分程煮詰めたら、ローストしたアーモンドを加えてひと混ぜし火を止める。
7.クッキー生地の上にまんべんなくのせて、180°で15〜20分焼く。
焼きあがり粗熱がとれたところで好きな大きさにカット。
冷めると綺麗に切れないのでまだ熱いうちに切るのがポイントです。 焼きたてはサクッと軽い感じですが、1日置くと2層がなじんで美味しいです。
パイシートで簡単フロランタンレシピ
低温でじっくり焼いてサクサクの食感に!
・冷凍パイシート1枚(10×19cm)
・アーモンドスライス35g ・無塩バター20g
・砂糖,はちみつ,生クリーム各15g
下準備として、まず、アーモンドスライスをフライパンで煎る。
オーブンを190℃で予熱。パイシートを固めになるように解凍。
1.パイシート全体にフォークで沢山穴を開け、オーブンシートを引いた天板の上に乗せて190℃で18分焼く
2.鍋にバターと砂糖、はちみつ、生クリームを入れ、弱火でかき混ぜながら茶色く泡立つまで煮立たせる
3.パイシートが焼けたら、鍋にアーモンドスライスを混ぜたらすぐにパイシートの上に均一にのせる
4.150℃のオーブンで40分焼く(焦げないように焼き色を見ながら)
5.まだ温かさが残っている段階で、包丁で勢いよく切って完成!
2-2.カットの際に気を付けるところ
フロランタンをつくった後に苦戦するのがカットです。
せっかく上手にできあがったのに、カットがうまくいかずに粉々になってしまっては苦労も水の泡。そこで、ここではフロランタンを上手にカットする方法を紹介します。
焼きあがってすぐはキャラメル状の部分がやわらかいのですぐにカットすると包丁についてしまいます。 カットに最適なのは粗熱がとれてやや温かさが残る程度の時。
冷めすぎるとキャラメル状の部分が硬くなりすぎてしまうので、熱すぎず、冷たすぎずの温度でカットしましょう。
次にカットのコツです。
カットする時は一度に一気にカットしてしまうのではなく、表面に傷をつけてからカットすると断面がキレイになります。包丁で切るというよりは、テコの原理で割るようなイメージでカットすると良いでしょう。
3.まとめ
いかがでしたか?簡単に作れて大人数への贈り物にも喜ばれるフロランタン。
ぜひ、一度作ってみてくださいね。
お菓子と、わたし 編集部