2025.05.19
スーパーのお菓子売り場で見つけた 無添加お菓子5選~お菓子パッケージの世界 第31回~

最近、近所のスーパーマーケットのお菓子売り場がますます楽しくなってきたと感じています。というのも、パッケージに「無添加」や「国産」「砂糖不使用」などと書かれたお菓子が目につくようになったからでしょうか。原材料にこだわり、添加物をなるべく使わないお菓子が、手に届きやすい価格で並んでいるのを見ると、なんだか嬉しくなります。おやつは、罪悪感なくいただきたいですからね。
今回は、そんなスーパーマーケットで出会った、おいしい“無添加おやつ”を5つ、ご紹介します。
1. トップバリュ 「こめ油で揚げたポテトチップス のり塩味」40g / 98円+税
最初にご紹介したいのは、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」から出ている、のり塩味のポテトチップス。
このポテトチップスの特長は、「フリーフロム(free from)」と記されたパッケージ。これは、消費者が気になる添加物やアレルゲンなどの原材料を可能な限り取り除いたという意味で、「なるべく自然なものを選びたい」というニーズに応えるシリーズです。
国産じゃがいもを、国産の米油で揚げ、味付けには瀬戸内の藻塩と焼きのりのみ。シンプルながら、のりの香ばしさとやさしい塩気がしっかり感じられ、油っこさはあまり感じられません。1袋40gあたり220kcalと軽めなので、ひと袋イッキしても、それほど嘆くことなく満足感が得られるのがいいところです。
2. トップバリュ 「塩だけで味付けしたポテトチップス」60g / 98円+税
同じくトップバリュの「フリーフロム」シリーズから、もうひとつ。こちらは、塩のみで味付けされたプレーンタイプのポテトチップスです。
こちらも国産じゃがいもを使用し、カラッと香ばしく揚げられています。味付けは南オーストラリア州製造の海塩のみ。驚くほどシンプルなのに、じゃがいもの甘みと塩のミネラル感が際立ち、「素材のおいしさってこういうことだったのね」と改めて気づかされる一品です。
容量は60gとやや多め。エネルギーは336kcal。素材重視でありながら食べごたえもあるので、小腹が空いた時にこれがあると便利です。
3. 森永製菓 「マクロビ派 ヘーゼルナッツとカカオ」100g / 358円+税
つづいては、健康志向の方に人気の「マクロビ派」シリーズから、カカオ風味のナッツ入りビスケットです。
「マクロビオティック」をベースに開発されたこのシリーズは、白砂糖不使用・マーガリンやショートニング不使用・動物性素材不使用が特徴で、からだにやさしく、でもちゃんと“おやつらしい満足感”もあるのが魅力です。
この「ヘーゼルナッツとカカオ」味には、てんさい糖のやさしい甘みとココアパウダーのほろ苦さ、アーモンドやくるみの香ばしさがバランスよく重なり、しっとりザクザクとした食感がクセになります。
1個あたりのカロリーは26kcal、おやつ1回につき5個までとか、間食コントロールしやすいのもうれしいポイントです。
4. グリコ 「発酵バターが香るショートブレッド」個包装11枚入り / 438円+税
次にご紹介するのは、グリコから出ているちょっぴり贅沢な焼き菓子。「Shall we?(シャルウィ)」シリーズのショートブレッドです。
注目すべきはその素材へのこだわり。使用しているバターはなんと発酵バターで、その割合は全体の31%。さらにマカダミアナッツが9%も入っていて、食べるたびにナッツの風味とバターの香りがふわっと口の中に広がります。
パッケージには「贅沢バターの」と記されており、その名に偽りなし。濃厚で、コーヒーや紅茶のお供にぴったりの、ちょっとご褒美気分になれるクッキーです。個包装になっているので、職場でのひと休みにもおすすめです。
5. 丸井スズキ 「お醤油だけで味付けしました。」150g / 398円+税
最後にご紹介するのは、懐かしい味わいの米菓。思わず手に取ってしまった理由は、パッケージのインパクト。
商品名「お醤油だけで味付けしました。」の「だけで」が点々で強調された潔いラベルに思わずクスッ。
その名の通りこちらの米菓は「お醤油だけで味付け」されています。原材料は、うるち米(国産)と醤油、以上2つ。もちろん添加物は一切使用されていません。
シンプルな味付けだからこそ、米の香りや醤油のコクがぐっと引き立ち、噛めば噛むほどおいしいんです。
形が不揃いなものが150gとたっぷり入っているので、家族のお茶うけにもぴったりです。これは明治28年創業の老舗「丸井スズキ」のお煎餅です。
ずっと作り続けてほしい昔ながらのシンプルなお煎餅、これからも応援します!
無添加や素材重視のお菓子は、「体にやさしい」だけでなく、どれも味に奥行きがあり、何より“飽きない”のが魅力です。そして罪悪感なしにいただけるのも嬉しい!
今回ご紹介した5品は、いずれも特別な専門店ではなく、日常的に通うスーパーで手に入るものばかり。ちょっとした心がけで、体にも心にもやさしい選択ができる時代になったことに、あらためてうれしさを感じます。
忙しい毎日でも、ちょっとしたおやつ時間がホッとできるひとときになりますように。そんな想いを込めて、今日のおやつも、ていねいに選んでみませんか?
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堤信子さんプロフィール
福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」