2023.07.31

サスティナブルなお菓子 第2話~心から「子どもにあげたい」と信じられるおやつ~

更新日 : 2023年08月31日


お菓子と、わたしの連載「サスティナブルなお菓子」。

第2話は、前回ご紹介した「食育企画 by the kindest」から生まれた、「子どもにあげたい」と信じられ、「大人も食べたい」美味しいおやつシリーズについてご紹介します。

↓SDGsと食育の関係性、「食育企画 by the kindest」についてご紹介した第1話はこちら

【新連載】サスティナブルなお菓子 第1話~SDGsと食育の関係って?~

「子どもにあげたい」「大人も美味しい」おやつシリーズ誕生

食育企画から誕生したおやつシリーズ3品

出典:食育企画 by the kindest

「食育企画 by the kindest」は、2023年6月からスタートした食育を本気で考えるプロジェクト。

食育の中でも、より気軽に、身近に、親子で楽める食体験を提供したいとの想いから、“おやつ”の分野に着目。

楽しく赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest(カインデスト)」と、オリジナル菓子の企画・開発・輸入及び販売を行う株式会社モントワールがタッグを組んで、心から「子どもにあげたい」と信じられ、「大人も食べたい」美味しいおやつシリーズが誕生しました。

左から、

●北海道産牛乳と国産米粉で作った「しっとりバタースコーン」*ショートニング・白砂糖・香料・着色料不使用

●スペルト小麦粉と小麦全粒粉で作った「バタービスケット」*ショートニング・白砂糖・香料・着色料不使用

●国産海塩と米油を使ったノンフライ「国産発芽玄米のリングスナック」

です。

今後、数回に渡って、この「食育企画 by the kindest」のおやつシリーズの開発者、パティシエの菊池さんにインタビューさせていただき、商品のこだわりや開発の裏側をお届けします。

菊池さん写真

出典:食育企画 by the kindest

「食育企画 by the kindest」のおやつシリーズ開発者 パティシエの菊地俊輔さん

有名ホテルでのペストリーシェフや開発責任者を経た後、2017年西麻布ENEKO Tokyo ペストリーシェフに就任。デザートやガトーを開発、オーダーメイドウェディングケーキを担当し、ライブデコレーションやバルーンバーストなど、新しいトレンドを生み出す。

元ディズニーミラコスタのブライダルパティシエが親子で楽しめるおやつシリーズを作ったワケ

(お菓子と、わたし)

菊池さんはディズニーシーのホテルミラコスタで結婚式のデザートやウェディングケーキを作るブライダルパティシエをされていたという経歴をお持ちなんですね。

一方で、今回発売する親子で楽しめる「食育企画 by the kindest」のおやつシリーズはお菓子メーカーさんの工場で生産され、全国の小売店などで販売される、流通菓子というジャンル。

その場で手作りして目の前のお客様に楽しんでいただくスイーツを作るパティシエさんが、流通菓子を作るということが驚きだったのですが、どういった経緯だったんでしょうか。

(以下、菊池さん)

お菓子好き、パティシエへの憧れ、子どもを喜ばせたい、想いが重なり進路決定

私がパティシエを目指した理由にまで話が遡るのですが、高校3年生の時に進路を決める際、テレビドラマで見たパティシエの世界に憧れていたこと、子供を喜ばせる仕事がしたい、という想いがあり、保育士かケーキ屋さんで悩んだ後、お菓子の専門学校へ進みました。

そして、ケーキを作りながら子どもたちや人々に夢や感動を届けられるディスニーに就職。ディズニーシーに併設されているホテルミラコスタへ配属され、結婚式のデザートやウェディングケーキを作っていました。

保育園での経験が食の本質を見つめ直すきっかけに

お菓子作りへの自分なりの想いもあり、ディズニーを退職して、一度、もう一つの夢だった保育士としてアルバイトで働きました。子どもたちの成長を間近で見られる有意義な経験でしたが、その保育園にあった「給食を残してはいけない」というルールの元で見られた光景が食の本質を見つめ直すきっかけになりました。

残さないようにと怒る保育士さんの元で泣きながら食べる子どもを見て、「食が子どもたちにとって辛い経験になってほしくない」「食はまず楽しくあるべき」とう信念が明確になりました。

華やかな世界に感じた違和感、人を本質的に幸せにするお菓子づくりとは?

「食はまず楽しくあるべき」を求めて、パティシエの世界に戻り、ブライダルパティシエをしながら、百貨店にもオリジナルブランドを出店したりと華やかな世界でした。

しかしながら、華やかさや面白さを演出するために、植物性クリームやゲル化剤、着色料などの添加物、白砂糖や精製された薄力粉を使うことが当たり前となっていた自分のお菓子づくりに違和感を抱き始めました。

人を本質的に幸せにできるお菓子づくりはこれだったのかな?って。

赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest」のお菓子作りに参加

ベビーフードの開発しているシェフと知り合ったことがきっかけで、赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest」を運営するMiLに入社しました。

赤ちゃんに安心して食べさせられるアレルギー対応のお菓子づくりに商品設計から試作、工場への落とし込みまで携わり、パティシエ時代に作っていたお菓子とはまったく違った難しさを痛感しましたが、「食を楽しく」「人を本質的に幸せにするお菓子作り」に近づけた気がして、今まで抱いていた違和感が薄れていったのを覚えています。

とっても長くなってしまいましたが、これがパティシエの私が親子で楽しめるおやつシリーズを作ったワケです。

パパママが抱える“おやつストレス”を解消したい

(お菓子と、わたし)

菊池さんありがとうございました!お菓子づくりの世界のど真ん中で抱かれてきた違和感や、その中で見えてきた信念、とっても共感しました。

筆者も2児を育てるママですが、子どもにお菓子をあげるときの不安感や罪悪感(=おやつストレス)って多くのパパママが抱いているものだと思います。

(菊池さん)

そうですよね、その“おやつストレス”を拭い去って、お子さんもパパママもなんの不安や罪悪感もなく「食を楽しむ」、「食で人を本質的に幸せにする」、それを実現したかったんです。

本当にお子さんにあげたいと心から思える、そしてパパママも一緒に食べて心から美味しいと思える、そんなお菓子を作りたい!ということで今回の「食育企画 by the kindest」のおやつシリーズをつくりました。

是非、たくさんのお子さん、そしてパパママに食べてみてほしいです。

次回!それぞれの商品のこだわりや開発裏側を公開!

次回は、「食育企画 by the kindest」のおやつシリーズのそれぞれの商品のこだわり、そして開発の裏側をお届けします♪

是非、次回の記事をチェックしてみてくださいね!

↓サステナブルお菓子第3話~子どもにあげたい、大人も美味しい、おやつシリーズ開発秘話~はこちら!

サスティナブルなお菓子 第3話~子どもにあげたい、大人も美味しい、おやつシリーズ開発秘話~サスティナブルなお菓子 第3話~子どもにあげたい、大人も美味しい、おやつシリーズ開発秘話~

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「食育企画 by the kindest」は、赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest(カインデスト)」と、オリジナル菓子の企画・開発・輸入及び販売を行う株式会社モントワールがタッグを組んで取り組む、こどもの未来を変えるおやつプロジェクト。

アンバサダーとしてこのプロジェクトにご参加のサッカー元日本代表 長友佑都選手・平愛梨さん夫婦の協力のもと、こどもたちの健康な成長をサポートするおやつを開発しました。

▶こどもの未来を変えるおやつプロジェクト「食育企画 by the kindest」特設サイト

https://shokuiku-kikaku.com/

長友選手からのメッセージや、「食育企画 by the kindest」の想いが詰まったサイトとなっています。ぜひ、皆さんもサイト内の「声をあげる」ボタンをクリックして、私たち自身が美味しく、楽しく、親子で一緒に食育ができる未来をつくってみませんか。

この記事を書いたライター

サステナブルお菓子

大人にとっても子どもにとっても身近で親しみやすい存在である「お菓子」を通して、SDGsにつながる取り組みとしてどんなことができるのかを、お菓子メーカー取材や商品紹介をしながらご紹介していきます。

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