2023.04.01
お菓子箱コレクター堤信子さんと巡る、お菓子パッケージの世界~第1回 春爛漫、美味しいお花見、桜菓子4選~
みなさま、初めまして、フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子です。
この度、「お菓子と、わたし」で、中身もパッケージも秀逸で、価格もお手頃という、3拍子揃った魅惑のお菓子についての連載を担当させていただくことになりました。
中でもパッケージは、お菓子の第一印象としてとても重要なポイント、コレクターとしての独断と偏見もお許しいただき、パッケージ目線も加え、全国各地の才色兼備なお菓子たちを、毎回、楽しくご紹介する予定です。
ということで、桜前線北上中、第1回は、桜がテーマのお菓子です。
最初にご紹介するのは、京都の春をパッケージで満喫できる、「春のおたべ」
早速ですが、パッケージから紹介させてください!
箱にデザインされているのは、切り絵画家 久保修氏の作品「春うらら」で、京都東山界隈の春の風景が箱いっぱいに広がり、見ているだけで気分が高揚します。
そしてレターセットなどを入れて再利用したくなるしっかりとした作りにも中身への自信を感じさせます。
お味ですが、私、個人的にもおたべが大好きで、いろいろなお店のものを食べ比べたりしているのですが、こちらの春限定のおたべには、二重丸を差し上げたい!!
中には、もち米入りの「桜餅風味あん」と、桜の香りの「桜こし餡あん」が入った生八つ橋が、個包装で並んでいます。
白い生八つ橋の方が、もち米入りの桜風味の餡で、ほんのり桜色、餡にもち米が入っているので全体的にふっくらとした食感で、関西の桜餅を口にした時のような満足感が味わえます。
ピンク色の生八つ橋の方は、桜の香りがするこしあんで、関東の桜餅をイメージしているそう。
どちらも文句なしの美味しさで、餡はもちろんのこと、生地がしっとりふんわりなところが特徴です。
生地の美味しさの秘密は、お米へのこだわり、契約農家で作られる国産のコシヒカリを自社で精米・製粉しているとのこと、なるほど納得!!
桜を存分に感じてもらうために、生地にニッキは使われてないとのこと、ニッキが苦手という方にも安心です。
また、桜茶用に、桜の花の塩漬けもついてくるのが嬉しいところです。
お手頃価格にもかかわらず、箱に高級感があるので、桜の一筆箋などにメッセージを書いて添え、お世話になった方に京都の美味しい春を届けてみませんか。
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商品名 :春のおたべ10個入り
税込価格 :702円
メーカー名:美十
販売場所 :京都駅・京都市内の直営店等
オンラインショップはこちら
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次は、広島から名物もみじ饅頭、「桜もちもみじ」
もみじ饅頭にも桜味のものがあるのです。
宮島で昭和7年創業の老舗「やまだ屋」、もみじ饅頭をどこで買うか迷ったら、とにかく「やまだ屋」さんのものを買えば間違いないと地元の人から教わり、 これまでなんどもお土産にしたことがありますが、桜味は買うのも食するのも今回初めて。
この桜の葉が刻まれて入った餡が、ナチュラルな桜の香りで想像以上に美味しいので、通年作って欲しいと思ったのですが、こちらも春限定です。
そして、4つ入りのパッケージは優しい桜柄で心が和むデザイン。
中でもパッケージ目線で気に入ったのが、箱の中の仕切り紙。
4つを固定させるための仕切りの厚紙も、ちゃんと桜柄なのです。
こういうところに手を抜かないのが嬉しい。 この厚紙、しおりにしてみました。可愛いでしょ!
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商品名 :桜もちもみじ
税込価格 :バラ売り140円、4個入560円
メーカー名:やまだ屋
販売場所 :直営店舗等
やまだ屋の店舗情報はこちら
※店舗によりお取り扱いのない場合、品切れの場合がございます。あらかじめご了承ください。
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3つ目は、東京ひよ子から「名菓ひよ子7個入り春箱」
博多出身の私にとって、ひよ子といえば地元のお菓子、子供の頃、ひよ子はご馳走おやつでした。
もともと「ひよ子」は福岡の和菓子屋「吉野堂」が1912年(大正元年)に販売を始めたお菓子で、東京ひよ子は、1964年の東京オリンピックに訪れる人々向けに販売するため昭和39年に埼玉県に工場を開設して暖簾分けされた会社です。
お味も製法もほぼ一緒で、私はどちらも大好きですが、今回取り上げたのは、東京ひよ子の春夏秋冬パッケージの春バージョン。
ひよ子のパッケージには、長方形、正方形、楕円形、五角形、六角形と豊富な形があり、私は、この六角形が特に好きです。
なぜなら、蓋を開けた時に、真ん中に1羽、その周りに円陣を組んでひよ子が並んでいる姿がほっこりするから。
そして、六角形の箱の蓋には、季節ごとに訪れたくなる東京の名所が描かれていて、春は、上野公園の桜です。(ちなみに夏は隅田川と花火、秋は神宮外苑の銀杏並木、冬は湯島の梅です。そして今年から初夏に亀戸の藤棚が加わります。)
中身は定番のひよ子ですが、パッケージが四季折々で変わるというのが、風流な日本のお菓子らしくていいですよね!
そしてひよ子は、コーヒーにもよく合います。
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商品名 :名菓ひよ子7個入り春箱
税込価格 :1,140円
メーカー名:東京ひよ子
販売場所 :直営店舗等
東京ひよ子の店舗情報はこちら
※店舗によりお取り扱いのない場合、品切れの場合がございます。あらかじめご了承ください。
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4つ目は、ステラおばさんのクッキー「桜アソート(S)」
何と言っても、この桜の花をかたどったボックスは、第一印象で女性の心を掴みます。
女子会で一人一人に配ると、わーっと皆が笑顔になる華やかさ満点のパッケージです。
ちなみにステラおばさんのクッキーは、桜以外にも、凝ったパッケージのものが多く、見ているだけで楽しめます。
中身は
チョコレートチップ 2枚
オールドファッションシュガー 1枚
紅茶 1枚
さくら2枚
の4種類6枚のクッキー入りで個包装。
ステラおばさんのクッキーは、茶葉の香りがしっかりとした紅茶クッキーや、口にした時さくっほろっと優しい食感のさくらのクッキーなど、種類ごとに特徴もわかりやすく、飽きずにいただけるのが良いところ。
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商品名 :桜アソート(S)
税込価格 :648円
メーカー名:アントステラ
販売場所 :直営店舗等
アントステラの店舗情報はこちら
※季節商品のため、なくなり次第終了となります。また、一部販売していない店舗もございます。予めご了承ください。
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今回は、日本ならでは、桜をテーマに、外見よし、中身よし、価格お手頃という3拍子揃った、親しみやすいお菓子4選をご紹介しました。
皆さんの周りで見つけた、桜パッケージの素敵なお菓子、気になるものがありましたら、是非ともInstagram、Twitterのコメント欄で教えてくださいね!
次回は、「母の日に贈りたいお菓子」をテーマに、4月22日にアップします。
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堤信子さんプロフィール
福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」