2026.10.28
秋はやっぱりおイモ。スーパーで見つけたサツマイモ&ジャガイモ袋菓子5選〜お菓子パッケージの世界 第48回~
秋になると、なんだかおイモのお菓子を買いたくなりませんか。
スーパーのお菓子売り場でも、サツマイモの黄色や、皮を思わせる赤紫色が目に入ると、つい足が止まってしまいます。ほっくり、こんがり、やさしい甘さ。そんな言葉が頭に浮かび、気がつけば買い物かごの中に、おイモのお菓子がひとつ、またひとつ。
おしゃれな箱に入ったお菓子も大好きですが、気軽に買える袋菓子には、また別の楽しさがあります。いつものお菓子が季節の装いになっていたり、思いがけない味と出合えたり。夕食の買い物のついでに、今日のお茶の時間の楽しみまで連れて帰れるのですから、スーパーのお菓子売り場は侮れません。
包装のデザインが好きな私にとっては、袋の表も裏も鑑賞ポイント。イラストにときめき、裏面の商品説明を読んでは「なるほど」と納得する。その時間も、おやつの楽しみのひとつです。
今回は、そんなふうにスーパーで見つけた5品をご紹介します。サツマイモの甘さを楽しむものから、ジャガイモのおいしさを生かした塩味のお菓子まで。秋のお茶の時間に、気負わず楽しみたい顔ぶれです。
1.「明治チョコスナック きのこの山 安納芋」/明治

まず目を奪われたのは、秋色におめかしした「きのこの山」。
箱入りのものが定番ですが、大袋入りは初めて見ました。
ピンクや赤を背景に、もみじと黄金色のサツマイモが描かれた、かわいらしい袋です。おなじみのきのこも黄色い傘になり、すっかり秋の表情。「ほっとひといき」という言葉に、思わずうなずいてしまいました。

こちらは、安納芋チョコレートと、香ばしいクラッカーを組み合わせたお菓子。チョコレートの味わいは、ほっこりやさしい甘さです。
サツマイモのお菓子といえば、焼き菓子や芋けんぴを思い浮かべますが、チョコレートで楽しむおイモも魅力的。安納芋の風味をまとった甘い傘と、サクサクのクラッカー。甘さと香ばしさ、ふたつの食感を一緒に楽しめる組み合わせです。
そして、この小さなきのこの形。大人になっても、お菓子の形がかわいいというのは、やっぱりうれしいものですね。
個包装が8袋入り。大袋を開けても、その日の分だけ取り出せるのが便利。仕事の合間にひと袋、家族にもひと袋と、秋のおいしさを少しずつ分け合えます。
温かいコーヒーや紅茶を用意して、ひと休み。いつもの「きのこの山」が連れてきてくれる、小さな秋を楽しみたいですね。
2.「ファミリーサイズ シーズナルオールアソート(おさつ&レーズン)」/東ハト

黒を基調に、黄金色のサツマイモと紫色のぶどうが映える、少し大人っぽい袋。秋の実りを集めたようなデザインに引かれました。
中に入っているのは、「オールおさつ」と「オールレーズン」の2種類。「オールおさつ」が14枚、「オールレーズン」が8枚で、いずれも2枚ずつの個包装になっています。

注目したいのは、サツマイモをたっぷり使った「オールおさつ」。生地と生地の間にサツマイモをはさみ込み、ぎゅっと薄くして焼き上げたもの。その独特の製法から、素材感のある、しっとりした食感が生まれるのですね。
小さな四角いお菓子に、サツマイモのやさしい甘みと、ほっくりした味わいを詰め込む。作り方を知ると、ひと口をゆっくり楽しみたくなります。
もう一方の「オールレーズン」は、レーズンをたっぷりはさんだ、おなじみの味。サツマイモの穏やかな甘みと、レーズンの凝縮した果実味を、一袋で楽しめるのがうれしいところです。
こちら、オールレーズンをヨーグルトと組み合わせたり、クリームチーズをのせたりするのもお勧めです。袋菓子に少し手を加えて、自分好みのおやつにするのもいいですね。
今日はおさつ、明日はレーズン。2枚入りの小袋を、その日の気分で選ぶ時間まで楽しめそうです。
3.「ホームパイ サクッと 2種のアソートおつまみ(焼きもろこし・焼きじゃが)」/不二家
3品目は、ちょっと意外なホームパイです。

ホームパイと聞くと、甘くて香ばしいパイを思い浮かべる方も多いはず。ところがこちらは、「焼きもろこし」と「焼きじゃが」を組み合わせた、おつまみタイプなのです。
深い緑色と茶色の袋には、こんがり焼けたとうもろこしと、バターをのせたジャガイモの写真。黄色いホームパイのロゴとの組み合わせが新鮮で、思わず手に取りました。
サクサクのパイ生地に、それぞれ、焼きもろこしパウダー、焼きじゃがパウダーをまぶしていて、止まらない美味しさ。。
今回のテーマで注目したいのは、もちろん「焼きじゃが」。ジャガイモの風味を、ポテトチップスでもスティックでもなく、パイで楽しむというのが面白いところです。

サクサクのパイ生地に、焼いたジャガイモを思わせる味わい。いつもの甘いホームパイを知っているからこそ、食べ比べてみたくなります。甘いお菓子が続いたときの、気分転換にもなってくれそうですね。
もう一方の「焼きもろこし」も、香ばしいものが恋しくなる秋にぴったりの取り合わせ。おイモのお菓子を探していたら、とうもろこし味まで一緒にやってきた、という楽しさがあります。
大袋の中身は、焼きもろこし3袋、焼きじゃが3袋の計6袋入り。小袋もそれぞれの味がわかるデザインです。
「おつまみ」と言いましたが、お酒だけでなく、お茶を飲みながらサクッとつまむ、そんな時間にもよさそうです。おなじみのブランドの新しい一面に出合えるのも、スーパーでお菓子を探す楽しみですね。
4.「堅あげポテト うすしお味 プッチ4」/カルビー
ここからは、ジャガイモのお菓子をもう2品。

まずは、濃紺の袋に力強い「堅」の文字が印象的な「堅あげポテト」。赤い帯の「うすしお味」もよく目立ち、しっかりした歯ごたえが袋からも伝わってくるようです。
パッケージの「噛むほどにうまい!」という言葉のとおり、楽しみはその噛みごたえ。カリカリした食感を、ゆっくり味わいたいときに選びたくなります。
味はシンプルな「うすしお味」で、袋には「瀬戸内の塩使用」の文字。いろいろな風味を重ねたお菓子も魅力的ですが、ジャガイモと塩という組み合わせには、折々に戻ってきたくなる親しみがあります。
今回選んだのは、食べきりサイズの小袋が4つ連なった「プッチ4」。この連なった姿が、どこか懐かしくて好きなのです。子どものころのおやつを思い出すようで、大人になった今も、切り離すところから少し楽しい。
ひと袋を小皿に出して、お茶の横へ。大きな袋だと、ついもう一枚と手が伸びてしまいますが、小袋なら、おやつの時間にほどよい区切りがつけられそうです。
本を読んだり、考え事をしたりする合間にも、こうした小さなおやつがあるとうれしいもの。忙しい日ほど、飲み物と一緒に用意して、少しだけ手を休めたいですね。
今日は、カリカリと噛むおやつを。味だけでなく、食感からお菓子を選んでみるのも楽しいと思います。
5.「スティックポテト じゃがいもと塩」/湖池屋
最後は、明るいブルーの袋が目を引く、湖池屋の「スティックポテト じゃがいもと塩」。

青い背景に赤い商品名、黄色いポテトという、すっきりしたデザインです。「じゃがいもと塩」という飾り気のない名前にも引かれました。「国産じゃがいも100%」というのも嬉しいポイント。
こちらも小袋が4つ連なったタイプですが、同じジャガイモの塩味のお菓子でも、堅あげポテトとは、袋の印象も中身の形も違います。
細切りのスティックをポリポリとつまむ楽しさは、チップスとはまた別のもの。おなじみのジャガイモが、形を変えるだけで違うおやつになる。あらためて考えると、面白いですね。
味つけは、名前のとおり、ジャガイモと塩を楽しむもの。サツマイモのチョコレートや、しっとりした焼き菓子のあとには、こうした塩味も恋しくなります。甘いものと塩味のものを、少しずつ選べるのも袋菓子の気軽さです。
小袋をひとつ切り離して、お出かけのお供に。あるいは、家で過ごす午後の小休憩に。小分けの袋なら、家族や友人にも「ひとつどうぞ」と渡しやすく、おやつを分け合うきっかけにもなってくれます。
秋のおイモのお菓子を探してみたら、チョコレートに焼き菓子、パイ、チップス、スティックと、違う楽しみが見つかりました。
その日の気分で飲み物とお菓子を選び、お気に入りの器に少しだけ。袋を開ける何気ない動作が、自分をひと息つかせる合図になってくれます。
次にスーパーへ行ったら、いつもの買い物に、秋のおやつ探しを加えてみませんか。今の気分にぴったりの一袋が、待っているかもしれません。
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堤信子さんプロフィール

福岡県生まれ。県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。日本テレビ「あさ天ファイブ」「ズームインスーパー」、TBS「はなまるマーケット」のレギュラーを長年つとめ、現在、フリーアナウンサー、大学講師、コラムニストとして活躍中。また、文具やお菓子箱のコレクターとして、NHK Eテレ「デザインプラス」、NHKワールド「カワイイインターナショナル」、TBS「マツコの知らない世界」「サタデープラス」などにご出演。
▶連載コラム
講談社ファッションウェブマガ「mi-mollet」 文具と雑貨連載ブログ「今日の愛おしいもの~文具と雑貨~」、ライフスタイル連載「お菓子箱ラバー堤信子の愛おしいおやつ、時々珈琲」▶エッセイ
インスタグラム「イービーエムさやん」 ミニエッセイ連載「あなたのここちよさを作る習慣」▶書籍
・「TOKYO文具雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」辰巳出版(新刊)
・「堤信子のつつみ紙コレクション」玄光社
・「旅鞄いっぱいの京都ふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいのパリふたたび」実業之日本社
・「旅鞄いっぱいの京都・奈良」エイ出版社
・「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」本の泉社
・「100人中99人に好かれるありがとう上手の習慣」ディスカヴァー21社
・「ありがとうの届け方」主婦と生活社
・「堤信子の暮らしがはずむちょっといい話」実業之日本社
▶「お菓子パッケージの世界」連載に向けて、読者の皆様へメッセージ
癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、みなさんとともに五感で楽しみ、その小さな喜びを文字にしていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。堤 信子
フリーアナウンサーでお菓子箱コレクターの堤信子さんが、癒されるお菓子、幸せを運んでくれるお菓子を、五感で楽しむ連載企画「堤信子さんと巡るお菓子パッケージの世界」。好きなお菓子は「多すぎて書ききれません!」


