2024.04.04
【期待を裏切らない美味しさ】オンリーワンを目指す青森銘菓『ラグノオささき』の商品作り
更新日 : 2024年09月19日
※この記事はラグノオささきとお菓子と、わたしのタイアップです。
目次
1.青森の銘菓といえば、ラグノオささき
皆さん、青森県と言えばどんなイメージがありますか?代表的な食材だと「りんご」をイメージされる方も多いですよね。
今回は、青森のりんごや食材を使った青森を代表する銘菓を作り続ける『ラグノオささき』さんへ訪問させていただき、商品開発のこだわりや秘密を取材してきました!
お話をお伺いしたのは取締役マーケティング部部長の角田晃さんです!
2.青森土産の定番「パティシエのりんごスティック」開発秘話
今や青森の定番土産ともいえる「パティシエのりんごスティック」ですが、商品の開発は約20年程前に遡ります。
当時もアップルパイ商品がありましたが、地元のイベントに出店する際に「もっと食べやすいアップルパイを作って欲しい」という要望があったんだそう。
その時に、片手で持って食べやすいスティック状のアップルパイを作ったことが「パティシエのりんごスティック」の原形なんだそうです。
本来であればイベントだけの限定商品にしようと考えられていたそうなんですが、あまりにも反響が良く大人気となったため、正式に商品開発に着手したと角田さんは言います。
また、商品設計にもポイントがあり、それは「スポンジ」です。
りんごは水分を多く含んでいるため、そのままだと水分がパイ生地まで浸み出てしまい、食べにくくなってしまいます。
りんごジャムと薄くのばしたパイ生地の間にスポンジを入れることで、スポンジがりんごの水分を吸収してくれて、程よく全体をなじませてくれるんだそうです。
青森県産にこだわった商品の品質
ラグノオの主力商品である「パティシエのりんごスティック」の品質面のこだわりは、やはり青森県のりんごを使用しているところです。
りんごと言えば青森と言われるほど、りんごの生産、品質ともに高い青森県ですが、青果として出荷できない傷がついてしまったり、サイズが小さいものを加工し材料として使っているそうです。
さらに、香料などはなるべく使用せず、元々のりんごの素材の美味しさを活かせるような味付けにも注力されています。
このように素材へのこだわりや、細やかな工夫をすることで、長く愛され続ける商品開発に繋がっているんですね!
3.商品企画の戦略は既存商品のブラッシュアップ
ラグノオの商品企画の戦略は、「既存の定番商品を派生させてブラッシュアップしていく考え方にある」と角田さんは言います。
まったく新しい新商品を開発することも、もちろん1つの手ですが、既存商品に対して「どんなことができるだろうか、何を掛け合わせることができるか」という事をよく深掘りし、商品企画に落とし込んでいくそう。
商品ブランド力をより向上させるために「自社製品の理解を深め、その中で色々な工夫や味のシリーズ展開などを行う。すでに商品認知度があり、お客様にも受け入れてもらいやすく、手に取ってもらいやすい。そうすることで、さらにその商品のブランド価値を高めることができる」と角田さんは言います。
お客様から「今度発売された〇〇の新フレーバー美味しいよね。だってラグノオの商品だからね。」「次は、どんな味が発売されるだろう」と言っていただける商品作りを心掛けているんだそうです。
消費者心理も意識した商品開発
また、角田さんは「昔と比べると、消費者の新商品への渇望度は薄くなってきた」と言います。
それよりも「食べなれた商品で新しい味が食べたい」という志向に変化してきている側面があり、メーカー側としても、今ある製造現場・設備を使って、季節を感じられる味の開発、ひと工夫加えた商品の組み立てを意識されているそうです。
その結果、直近10年程で主要なブランドの成長に繋がったと角田さんは言います。
4.「パティシエのりんごスティック」の挑戦
先ほどの話と矛盾するようですが、定番一筋で進んできた商品もあると角田さんは言います。
それが冒頭ご紹介した「パティシエのりんごスティック」です。パティシエのりんごスティックは、青森土産として知名度も人気も高い商品であったため、定番一本で勝負してきたそう。
しかし、コロナの影響で観光客が減り、大きな打撃を受けたため、パティシエのりんごスティックを観光土産だけでなく、もっと地元の方々にも楽しんでいただけるように、さらに流通卸でも取り扱ってもらえるようにするために商品のブラッシュアップを図ったんだそうです。
そこで開発されたのが、チョコレート味のりんごスティックです。
パイ生地をココア味に変更し、中にスティック状のチョコレートを入れた「パティシエのりんごスティックショコラ」。
さらに、JR東日本とタッグを組み、東北6県の美味しい素材をりんごスティック1本の中に詰め込んで開発した「パティシエのりんごスティック 東北ミックス」。
中には、【青森県産リンゴ】シロップ漬け、【福島県産白桃】シロップ漬け、【宮城県産イチゴ】セミドライ、【山形県産さくらんぼ】洋酒漬けを使用し、スポンジには、【秋田県産米】あきたこまちの米粉と【岩手県産牛乳】で作った練乳が使用されており、まさに東北6県の美味しいが詰まった1本です。
新たなシリーズ商品も加わり売り上げも好調と角田さんは言います。
5.「パティシエのりんごスティック」工場に潜入
今回、パティシエのりんごスティックの製造工場も特別に取材をさせていただきました!
商品がどんな風に作られているのか気になりますよね!早速一緒に見学してみましょう。
まず、最初に見せていただいたのがパティシエのりんごスティックの中のりんごジャムを作る工程です。
中のりんごは大小、大きさを分けてカットされており大きさの違いで食感の良さを出しています。
大小にカットされたりんごを、熱をかけずに混ざ合わせて「パティシエのりんごスティック」の中身のジャムの完成です。
次は、実際にパイにしていく工程を見学させていただきました。
こちらは「パティシエのりんごスティック 東北ミックス」の製造です。
ステックタイプのパイなので、パイ生地は細長くカットされていて、その上に先ほどのジャムをのせていきます。
ジャムの上に、パティシエのりんごスティックのポイントである「スポンジ」ものせていきます。
工場のスタッフの方が1つ1つ丁寧に手作業でのせているのが印象的です。
最後にパイ生地で包まれて、パティシエのりんごスティックの原形の完成です。1本の生産ラインで1時間に約4,500本の製造が可能なんだそうです。
1日におおよそ26,000本、多い時には35,000本以上を製造されているそうです。
その後、表面に卵を塗って、オーブンで17分程度焼いていきます。
こんがり焼きあがったパティシエのりんごスティックがこちらです!とっても美味しそうですね。
焼きあがった商品の焼き色などを人の目でチェックしていき、包装の機械に流していきます。
異物が入っていないかなどのチェックも通過し、1つ1つ個包装され、さらにその後、商品の入数ごとにパッケージされていきます。
こうして「パティシエのりんごスティック」が完成します。
ラグノオささきの工場で印象的だったのが、人の手で作業されている工程が多くあるという点です。たくさんの方々の手が加わることで、温もりのある美味しい商品ができるのだなと感じました。
6.お客様の”期待を裏切らない”商品作り
お客様からいただいたお声の中で嬉しかった言葉があると角田さんは言います。
それは「ラグノオのお菓子はハズレの商品はないから!」というお言葉だったそうで、たまたまお客様同士の会話から耳に入ってきたそうなんです。
「お菓子メーカーとして、最高に嬉しい褒め言葉だ」と角田さんは嬉しそうに言います。
そして最後に、角田さんは「ラグノオの商品は以前と比べると格段にお客様に認知をしていただきました。これからも、ラグノオの商品を好きでいてくださるお客様の期待を裏切らない!不味いと言わせない商品開発を貫いていきたい」と言います。
また「商品企画から開発、製造まで一気通貫で行っているラグノオの社員を、今後もお客様に育てていただけるとありがたい。」と話してくださいました。
7.さいごに
ここまで、ラグノオささきの定番商品「パティシエのりんごスティック」の開発秘話から、工場潜入レポまでお送りいたしましたが、いかがでしたか?
まだ食べた事のない方は、ぜひ一度ラグノオささきのお菓子を食べてみてくださいね!
kasumi
アニメと韓国が好きなオタクな20代女子です! チョコレート系のお菓子全般が大好きです💛💛 最近はウエハース系お菓子を推しのために大人買いしてます(笑)