2020.07.31
昆虫食入門 コンビニ・スーパーで買える昆虫スナック
更新日 : 2020年11月16日
先日、日経トレンディが発表した『日経トレンディヒット予測2021』にコオロギフードがランクインしましたね。再び注目が高まっている、コオロギ―フードを含む「昆虫食」を改めてご紹介します。
「昆虫食」という言葉を耳にする機会も多くなってきました。
どんなにオシャレなパッケージになっても、食べやすくなっても、虫は虫・・・!無理! という方がほとんどかもしれませんが、なぜ「昆虫食」が注目されているのかを知ることで、ゲテモノ食というイメージはなくなるかもしれません。
今回は、「昆虫食」とは?なぜ注目されているの?という疑問に答えながら、身近なコンビニやスーパーで購入できる昆虫スナックを、実食レポートを交えながらご紹介します!
目次
1.昆虫食とは?
昆虫食(こんちゅうしょく、英語: Entomophagy, Insect eating)とは、ハチの幼虫、イナゴなど、昆虫を食べることである。食材としては幼虫や蛹(さなぎ)が比較的多く用いられるが、成虫や卵も対象とされる。
Wikipediaより引用
昆虫を食べるから昆虫食。日本でも、群馬や長野の地域で蜂の子やイナゴを佃煮にして食べる習慣がありますね。おやつというよりおかずですが。
筆者も以前、信州旅行でざざむし(水生昆虫の幼虫を食用とする時の総称)を見て衝撃を受けました。興味本位で食べてみる…ちょっとした罰ゲーム… 昆虫食というと、そのような印象が強いのは事実です。
2.なぜ今、昆虫食ブームなのか?
しかし、最近、昆虫食がちょっと注目されています。 あの無印良品が2020年春から「コオロギせんべい」を発売して話題になりました。
発売してすぐに売り切れる事態に。
なぜ、無印良品はコオロギせんべいを発売するに至ったのでしょう?
これからの地球のことを考えて
無印良品は、環境問題に早くから関心を持ち、CSR活動を行っている企業というイメージがあります。無印良品がコオロギせんべいを発売したのも、やがて起こりうる食糧危機に対する問題定義の意味合いが強いようです。
日本の人口は減少傾向ですが、世界規模でみると人口は増加しており、食糧難が懸念されています。 人が生きていくためには、たんぱく質が必要です。
そのたんぱく質を確保するために注目されているのが、昆虫食。
昆虫は牛などの家畜に比べて、飼育する際のエサや水も少なくてすみます。温室効果ガスの排出量も少ないことから、環境に優しいといわれているのです。
特に、昆虫食の代表格として扱われている「コオロギ」は育てやすく、成長も早いそうです。
食糧問題とは少し話がずれますが、昆虫は飼育に場所を取らないため、宇宙開発ステーションでの食糧としても注目されているそうです。JAXA(宇宙航空研究開発機構)では実際に宇宙食としての昆虫食の可能性が研究されています。 昆虫食は未来の食生活にかかせない(かかせなくなる?)未来食であり、世界が注目している宇宙食でもあるのです
無印良品 コオロギが 地球を救う?
3.どんな味がするの?
いったい、昆虫ってどんな味がするのでしょう。エビに似た味、と聞いたことはあるものの、はたして…。 昆虫食専門の通販サイトもいくつかありますが、今回はスーパーやコンビニで買える昆虫食を集めて実食してみました。
※レーダーグラフは筆者の独断です。
3-1 無印良品「コオロギせんべい」
まずは話題の無印良品の「コオロギせんべい」。
コオロギパウダーを使用しているので、見た目のコオロギ感はありません。
無添加のえび煎餅といった感じでしょうか。 お味は…なるほど、エビやカニに似ています。素揚げしたエビの頭の部分に似ているかも。 裏面をみると、調味料(アミノ酸)と書いてありますが、味付けは薄めです。
3-2 MNH「未来コオロギスナックⅡ」
続きまして、MNHの「未来コオロギスナックⅡ」 MNHは早くから日本国内でコオロギを使ったお菓子を販売しているメーカーです。
「未来コオロギスナックⅡ」の前には「未来コオロギスナック」という商品がありました。 筆者はこちらも食べた経験があるのですが、スナック+コオロギの姿揚げそのまま、という感じで、かなり見た目にインパクトのある商品だった記憶があります。
こちらの「未来コオロギスナックⅡ」は未来感のある銀色のパッケージで、かわいらしいコオロギ君がこちらを向いています。形も筒状のスナック菓子。
お味はというと、薄口の醤油みたいな感じ?と思ったらパッケージに「近未来ラーメン味」と書いてありました! 無印良品の「コオロギせんべい」より味付けがされていて、食感も軽いので食べやすいです。 昆虫食初心者にオススメです。
日経トレンディの2020年下半期注目商品としても取り上げられていて、日本テレビ「スッキリ」など多くのメディアでも紹介されています。
3-3 MNH「Superコオロギ玄米SNACK」
こちらはパッケージがなんともおしゃれなMNHの「Superコオロギ玄米SNACK」。よく見るとJAPANESE RICE CRACKERと書いてあります。でも、あまりお煎餅感はなく、玄米を使ったスナックです。
味は、「未来コオロギスナックⅡ」よりもやさしい味付け。無印良品の「コオロギせんべい」に近いですが、こちらの方が少し匂いが強めでした。MNHのWebサイトでは牛乳やヨーグルトと合わせてシリアルのように食べる食べ方も提案していました。 オーガニック志向の方にオススメです。
※Superコオロギ玄米SNACKは8月下旬よりリニューアル予定です。
内容量が20gから35gに増量となり、パッケージも今回ご紹介したものと少し変更があります。
3-4 MNH「Superコオロギおつまみせんべい」
こちらはMNHの「Superコオロギおつまみせんべい」。無印良品の「コオロギせんべい」は馬鈴薯を使ったえび煎餅に近いものですが、「Superコオロギおつまみせんべい」はお米のおせんべいです。
「おつまみせんべい」と名乗るだけあって、パッケージにはビールのイラストと「認定 ビールに合う虫」というマークが(誰が認定したのかは定かではありません)。
味は黒胡椒しょうゆと七味しょうゆの2種類。 かなり濃いめの味付けで、コオロギ感は皆無といってよいでしょう。ドライ系のビールと合いそうです。
お酒の席で、ちょっとおもしろい手土産にちょうどいい昆虫食です。
ここからは昆虫が苦手な方はご注意ください!!!
3-5 MNH「Super コオロギOTSUMAMI」
来ました、大本命の「SuperコオロギOTSUMAMI」。完全なる昆虫食です。姿そのままです…。味は、ガーリック、ピザ、カレー、わさびの4種類。 クラフト系のオシャレなパッケージなのですが、中身は小さなコオロギたちでした。かなり小ぶりなので、スプーンですくうか、何かにまぶすと食べやすいかもしれません。
出典:MNH
脚の部分は取り除かれていましたが、まあ、虫ですね…。
味付けは濃いめでした。筆者はわさびが一番おいしかったです。
3-6 MNH「Super コオロギ柿の種」
出典:MNH
MNHから出た最新の昆虫スナックが「世界一周 未来コオロギ柿の種」。
柿の種の中にコオロギの粉末が入っています。 こちらは情報をいただいて、まだ食べていないので、手に入りましたら追記レポートします!「世界一周」という名前から、諸外国の料理の味付けがされているようです。現在発売されているのは「スペイン アヒージョ味」「メキシコ タコス味」「タイ トムヤムクン味」。どれもエビを使った料理なので相性はよさそうです。
3-7 MNH「Superコロロギ玄米グラノーラ」
出典:MNH
こちらも新発売の商品です。MNH「Superコオロギ玄米グラノーラ」。 「Supreコオロギ玄米SNACK」とバナナチップ、レーズン、ストロベリーがミックスされたオーガニック素材のグラノーラです。2020年8月から発売予定。
4.おわりに
今回は、昆虫食のお菓子をご紹介しました。
正直、そのままの形のものを食べるのは抵抗がありましたが、粉末状にして練り込まれたものが多く、食べやすいものも多かったので、これからの未来のことを考えて、少しずつ生活に取り入れていくのもいいのかな、と思いました。
尚、コオロギは甲殻類と似た成分が含まれているので、エビやカニのアレルギーをお持ちの方はアレルギー反応を起こす場合があるそうですので、お気を付け下さい。
ご紹介した商品はこちらから購入可能です。
無印良品「コオロギせんべい」
無印良品webサイト https://www.muji.com/jp/ja/store
MNH コオロギ商品
MNH webサイト https://www.concricket.com/
yu-ko
ゆるキャラ、コネタ、音楽(ライブ・フェス)、乗り物好き。鉄道・恐竜好きの4歳児の母。子供と楽しめる玩菓の紹介や、クスッと笑えるコネタ記事をお届けします。好きなお菓子は「うまい棒」「チップスター」。